子どもには良い教育を受けさせたい、と思うのが親心。キャリコネニュースで実施中のアンケートにも節約をしながら子どもを私立学校に行かせた、といった回答が多数寄せられているが、今回、世帯年収1300万円の会社員男性(40代後半 埼玉県)から、次のような声が寄せられた。
「子供2人が私立のため、その学費が重くのしかかり、さほど多くない貯金を切り崩しながらギリギリの生活をしています。家は郊外、車は15年落ち、旅行なんてここ何年も行けていません」
「学校の助成金が受けられず、所得税でかなり持っていかれてしまうので、年収900万あたりの友人の方が明らかにリッチな暮らしをしています」
「いわゆる小金持ち層は、お金を使おうなんて発想になりませんし、子供を作ろうなんて思わないのは当然です。政府は人気取りばかりではなく、この層の生活実態をしっかり分かった上で税制改革を検討してもらいたいです」
お金の出入りを家計簿アプリで確認してみて
厚労省の調査(2019年)によると、世帯年収1300万円は全世帯の中で上位5.4%に入る。世間一般的には高所得と言われて差し支えないところだが……。FPの佐藤祐一さんが解説する。
<大学まですべて国公立だとしても、学費は子ども一人あたり700万円ほどかかります。私立高校・私大と通った場合、すべて国公立と比べて300万円~が追加で必要になります。学費だけでも大変ですよね。
一方で、年収1000万円を超えたあたりの層の方だと、収入がなまじ多いので、お金を使ってしまいがちというケースを良く見かけます。そうした場合、支出を見直すことで、状況が一気に改善するケースもあります。もし家計簿をつけていないなら、1カ月だけでもいいので、つけてみることをお勧めします。それで大体の収入、支出の把握をしてみるといいですね。
家計簿つけるのが面倒!という方もいるかもしれませんが、今は家計簿アプリがあります。電子マネー、クレジットカード、銀行口座と連携させて、お金の出入りをアプリ1つで確認できます。
そうやってきちんと数字を見てみたら、「よく考えてみると、これはいらなかったね」という支出が見えてきたりもしますよ。>