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8冠に王手のオジエがシェイクダウン首位。逆転狙うエバンスが続く/WRC第11戦スペイン

2021年10月14日 21:21  AUTOSPORT web

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2021ラリー・スペインのシェイクダウンでトップタイムを記録したセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
10月14日、WRC世界ラリー選手権第11戦スペインのシェイクダウンが行われ、通算8度目のワールドチャンピオン獲得に王手をかけているTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムをマーク。そのオジエを24ポイント差で追いかけるランキング2位の僚友エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が2番手となった。

 今季はターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)の“ミックスサーフェス”ではなく、オールターマック・ラリーとして行われる『ラリー・スペイン』が14日(木)に開幕。この日は現地9時過ぎから、翌15日(金)に始まる競技を前にしたシェイクダウンが実施された。

 サービスパークが置かれるサロウの北西部に設定された全長4.31kmのテストコースでは1走目から王者オジエが速さをみせ、2分35秒5というベストタイムを記録してみせる。これに続いたのは“地元のヒーロー”であるダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)でギャップはわずか0.1秒、3番手には0.7秒差でエバンスがつけた。

 今戦の結果次第では最終戦を待たずに8冠を決めるチャンスを有するオジエは、2回目の走行で自己ベストを1.5秒更新。さらに3回目で2分33秒6までタイムを縮め全体ベストタイムを記録した。

 タイトル争いにおいて、オジエを除けば唯一戴冠の可能性を残すエバンスも2回目と3回目の走行で自己ベストタイムをマーク。最終的にはチームメイトと0.2秒差の2番手につけた。

 シェイクダウン3番手は、前回ラリー・スペインが行われた2019年に優勝を飾っているティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)。彼のタイムは2分34秒0だった。チームメイトのスペイン人ドライバーは0.2秒おくれて4番手に。オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)はソルドと0.2秒差の5番手となった。

 6番手はドライバーズランキングで4位につけるカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)。7番手にはアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)が続き、ここまでが2分34秒台のタイムを記録している。

 8番手以下はMスポーツのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、アーロン・ジョンストンとのコンビで2戦目を迎えている勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)、負傷欠場のピエール・ルイ・ルーベに代わって母国でWRカーデビューを飾ることになったニル・ソランス(ヒュンダイi20クーペWRC)、2022年はソルドとヒュンダイの3台目をシェアすることが決まったオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)というオーダーだ。

■2021年WRC第11戦ラリー・スペイン シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineGap11S.オジエトヨタ・ヤリスWRC2'33.6233E.エバンストヨタ・ヤリスWRC+0.2311T.ヌービルヒュンダイi20クーペWRC+0.446D.ソルドヒュンダイi20クーペWRC+0.658O.タナクヒュンダイi20クーペWRC+0.8669K.ロバンペラトヨタ・ヤリスWRC+1.2716A.フルモーフォード・フィエスタWRC+1.3844G.グリーンスミスフォード・フィエスタWRC+1.4918勝田貴元トヨタ・ヤリスWRC+1.51014N.ソランスヒュンダイi20クーペWRC+2.5112O.ソルベルグヒュンダイi20クーペWRC+2.7
※リザルトは編集部集計