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ゴンさん、クロロ、メルエム……『HUNTER×HUNTER』本当に強いキャラクターベスト5

2021年10月14日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『HUNTER×HUNTER(34)』

 『週刊少年ジャンプ』の中でも強い人気を誇る『HUNTER×HUNTER』。同作は“ジャンプらしい”バトル漫画で、チート級の強さを持つキャラクターが多々登場する。いまだ謎に包まれているキャラクターもいる一方で、既刊36巻までの間である程度能力明らかになったキャラクターも多い。そこで、シンプルに戦闘力が高いキャラクターを独断と偏見でランキングしてみた。


参考:五大厄災、ドン=フリークス、異人類……『HUNTER×HUNTER』暗黒大陸編の伏線を考察


 まず5位は、ゴン=フリークスを挙げたい。と言っても通常時ではなく、ネフェルピトーと戦った際の“ゴンさん”状態の時である。最初から変化球ではあるが、ゴンさんの強さは触れずにはいられないだろう。カイトを治させるためにネフェルピトーを古城に呼び込んだゴン。しかしカイトがすでに死んでいたこと、ネフェルピトーから宣戦布告されたことで「二度と念能力が使えなくってもいい」という決意と覚悟で命を圧縮し、何十年も絶え間ない修行を経た未来の姿に強制的に変化したのだ。その強さは凄まじく、圧倒的な強さを誇ったネフェルピトーを倒してしまうほど。不意を突かれて右腕は切り落とされてしまったが、一方的な戦いであった。しかし代償は大きく、体はボロボロになり瀕死の状態に。その後ナニカの能力で全快したが、念能力を失ってしまっている。この先念能力が復活し、長年修行を積んで通常の成長を経てゴンさん状態になった際には、かなり上位にランクインしてくるだろう。


 4位はキメラ=アント編に登場した王直属護衛軍のモントゥトゥユピーでいかがだろうか。モントゥトゥユピーは大柄の体を持ち、膨大なオーラを持っているパワータイプ。戦況に応じて肉体を自在に変形させながら戦うが、その戦い方は当初無計画だった。しかしナックルやキルアとの戦いの中で成長を見せ、オーラや技、戦い方への理解を深めていく。最終的にはネテロ会長の「貧者の薔薇」の毒で命を落としたものの、短い戦いの間で見せた伸びしろの大きさはピカイチだ。オーラの量も十二分にあり、命を落としていなければかなりの強さを見せたのではないだろうか。


 3位は、幻影旅団団長のクロロ=ルシルフル。さすが団長と言いたくなるほどの思考力と洞察力を持っているだけではなく、戦闘力もかなり高い人物だ。さらに、自分や旅団の敵は徹底的に排除しようとするその冷徹さも強さに繋がっている。ヨークシン編ではクラピカにジャッジメントチェーンを掛けられて姿をくらませるが、ヒソカの協力のもと除念に成功。除念師探しの対価として提示されていたヒソカとの決闘を天空闘技場で行なった。ヒソカといえば、作中の中で圧倒的な存在感を示す頭もキレる手練。天空闘技場での戦いでも、クロロの策を脳内で次々と解析しながら戦っていた。しかしクロロはその裏をかくかのように「スキルハンター」で手に入れた「サンアンドムーン」、「コンバートハンズ」、「ブラックボイス」、「ギャラリーフェイク」などを巧みに組み合わせ、ほぼ一方的にヒソカに勝利している。「スキルハンター」は彼の頭脳あってこそ活きる技。これまで戦闘シーンは決して多くないが、自分にピッタリの能力を使いこなし、使えるものは躊躇なく使っていくというクロロは作中トップクラスの強者と言えそうだ。


 2位には、ハンター協会第12第会長のアイザック=ネトロを挙げてみる。作中に登場する様々なキャラクターから強者と評されており、キメラ=アント編はネトロ会長なくして勝利はなかったと言っても過言ではない。100歳過ぎている状態での戦いであったが、キメラ=アント軍団の師団長レベルはひと捻り。王・メルエムとの1対1で戦いでは、百式観音で翻弄していた。百式観音とは長年1日1万回感謝の正拳突きをすることで「音を置き去りにした」高速技ができるネテロ会長ならではの技。メルエムですらようやく対応できたレベルの技だ。最終的には自身の心臓を止めることで作動する、小型の超強力爆弾「貧者の薔薇」の毒でメルエムを倒したが、登場する「人間」の中では最強と言っていいのではないだろうか。ネテロ会長は「ワシが念使いで最強だったのは半世紀以上も昔の話じゃよ」とキメラ=アント編序盤で言っており、その最強時にメルエムと戦ったとすれば……。勝敗はわからない。


 そして1位は、キメラ=アントの王・メルエム。生まれながらにして念能力を使い、恐怖政権で国を統率していた。その強さは説明するまでもなく圧倒的で、メルエムが登場した時に「勝てるわけない」と絶望の念を抱いた人もいるだろう。最強と名高いネテロ会長の百式観音・零乃掌をくらっても、かすり傷程度。しかも、念能力者を食べる度にオーラが高まり、相手の念能力も使用できるようになるというチート能力も持っている。「貧者の薔薇」を受けた際、爆発の威力で全身黒焦げの瀕死状態になっていたが、王直属護衛軍のシャウアプフとモントゥトゥユピーの体細胞を食べたことで、体は回復。しかも2人の念能力を使えるようになるというオプション付きで、だ。「貧者の薔薇」の毒までは消すことができなかったようで命を落としてしまうが、死ぬことなく食事を続けていたら誰も手のつけようがないほどの存在になっていたに違いない。


 あくまでもこの順位は独断と偏見である。まだ能力が明らかになっていないジンやビヨンド=ネテロ、レオリオなどがランクインしてくる可能性もあるし、ゴンやキルアが大きく成長する可能性もある。さらに言えば、戦う相性を考えれば大きく変わることもあるだろう。作品の全貌が見えるまで、自分なりの「強さランキング」を考えてみるのも面白いかもしれない。