ヨシムラSERT Motulは、オートバイの部品・用品の開発、製造販売を行っている傍ら、レース活動も行っている日本の名門チーム『ヨシムラ』と、1980年に設立されたフランスのEWCレギュラーチームである『Suzuki Endurance Racing Team(SERT)』がタッグを組み誕生した新チームであり、2021年からEWCに参戦している。
開幕戦は6月12~13日にフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われた第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースだ。ポールポジションはYART - Yamaha Official Team EWC(YARTヤマハ)に奪われたものの、2番手からスタートを切ると約10時間経過時点までYARTヤマハと同一周回のバトルを繰り広げる。
これで、ヨシムラSERT Motulは64ポイントを獲得しチャンピオンシップリーダーとなる。また、48ポイントのWEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR(SRCカワサキ)とは16ポイント差、44ポイントのBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(BMWモトラッド)とは20ポイント差、36ポイントのF.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)とは28ポイント差、32ポイントのVRD IGOL EXPERIENCESとは32ポイント差をつけた。
そして、ヨシムラSERT Motulは全4戦のレースで総走行距離は10,138km、2171ラップを走破して、合計175.5ポイントで初となるチャンピオンを獲得した。タイトル獲得は、Suzuki Endurance Racing Team(SERT)としては2連覇で通算は17度とEWC最多、スズキとしては通算20度目となった。