2021年10月11日 19:41 弁護士ドットコム
東武アーバンパークライン岩槻駅(埼玉県さいたま市)の改札横に10月12日、ファミリーマートの無人コンビニがオープンする。既存店舗をリニューアルしたもので、無人決済サービスには、TOUCH TO GO社が開発した技術を活用。同社システムを使ったファミマ店舗では初めてたばこも販売する。
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広さ約35㎡、約600アイテムを売るコンパクトな店舗で営業時間は朝6時から夜10時まで。入り口と出口は専用ゲートになっており、同時に10人が入れるという。
店内に設置された20台のカメラで客と商品とを紐づけており、客がレジ前に立つだけで合計金額が表示される。決済は電子マネーのほか、現金にも対応している。
酒やたばこといった年齢確認が必要な商品については、対面販売が原則のため、バックヤードにいる店員がレジのカメラで客の姿を遠隔で確認し、状況に応じて身分証の提示を求めるなどして対応するという。
人件費高騰や人手不足が叫ばれるコンビニ業界では無人化に対する期待も高い。無人店舗といっても、年齢確認や商品の補充などで人が必要になるが、店を運営する東武商事によると、従来は常時2~3人必要だったスタッフが、常時1人で済むようになったという。
東武商事は「本店があるから導入に踏み切れた。店舗が2つあっても売上は2倍にならないが人件費はかかる。コストを下げられるのが大きかった」と語る。
「本店」とは、岩槻駅の東口を出てすぐにある24時間のファミマのこと。こちらも運営は東武商事で、スタッフも岩槻駅店と共通しているという。専門用語でいうと、本店に対して岩槻駅店はサテライト(衛星)店ということになる。
ファミマは2024年度末までに無人コンビニを新規に約1000店出す方針だが、岩槻駅店のように近隣に本店があることを前提とした小規模サテライト店を想定している。基本的に本部直営ではなく、フランチャイズ店舗として進めるという。