「ネットでコスメを買うとき、ブランドの公式以外はニセモノの場合がとにかく多いんです」
ある日、デパートの韓国コスメカウンターで店員さんが教えてくれた不可解な情報。
なんでも最近のコスメ業界はニセモノが横行。被害も深刻なうえに、肌に触れるものなので、肌被害も心配なのだとか。
そこで、とくにニセモノが出回っているという韓国コスメで検証してみることに!
いったい何が違うのか、「デパートの正規店で購入したコスメ」と、「ネット(非公式)で購入したコスメ」で違いを見比べてみた結果、 “同じものではない” という発見がありました。
【ネットショップ、安すぎる店多し】
今回購入したのは、店員さんいわく、とにかくニセモノが多いという、LANEIGE(ラネージュ)のネオクッションファンデ。
1回のタッチで24時間完全にカバーするうえに、マスクにつかないことで大人気のコスメで、ころんとしたパッケージも可愛いのが特徴です。
実際に非公式のネットショップで商品を探すと……妙に安すぎるお店がチラホラ。ということで、とあるショップから実際に購入してみました。
【5つの違いがあった】
購入した商品は「LANEIGE ネオクッション グロウ リフィル付 / 23Cクールサンド」です。
今回は、ニセモノ調査に詳しい姉妹サイトロケットニュースのGO羽鳥に、見分け方のコツも伝授してもらい調査を開始。正直、ぱっと見の印象だと違いはわかりません。
早速教えてもらったコツ「値段」「重さ」「フォント」などをチェック。すると……5つの違いが見えてきました。
(1)値段→全然違う!
正規店:5480円
ネット購入(非公式):2800円
通販サイトはお店によって値段が異なることは多いですが、半額とはなかなかの価格差!
(2)サイズ・重さ→微妙に違う
正規店のほうが、3g重く、箱も1mmほど大きかったです。とはいっても誤差の範囲かも?
(3)フォント→デザインが違う
消費期限の印刷字(フォント)が全く違いました。さらにリフィルの入った袋も微妙に素材が違います。ちなみに消費期限は、ネットで購入したほうが早かったです。
(4)匂い→非公式の方は次の日からほぼ消えた
正規店で購入したものはボタニカルな香りがしました。いっぽう、非公式で購入した商品は開封時こそ香りがしたものの、次の日からじわじわと香りが薄くなっていきました。
(5)その他→液体部分が入っているシートの張りが違う
正規店で購入したものはパンっとフィルターが張っていましたが、非公式で買った方は弱々しくシワが目立つ印象です。
【使い心地に差は出るのか】
さっそく左右にそれぞれに「正規店」「非公式」をつけて1日過ごしてみることに。メイクしてみるとつけ心地と仕上がりが全く違いました。
まず正規店はツヤっと水々しくカバーもバッチリ。ハイライトなしでツヤっとします。
いっぽう非公式は、肌に乗せたときの水々しさがあまりなく、カバー力も弱いのかポツポツ毛穴が目立ちました。とはいっても生で見ない限りは大きな差はわかりにくいかも。
ラネージュのクッションファンデといえば、1日つけていてもマスクにつかないほどの崩れにくさが最大の特徴です。
これに関していえば、1日つけてみての結果はほぼ違い無し! どちらもマスクにあまりつかず、大きなヨレは起きませんでした。
【結論:違うことが判明】
高級ブランドのコスメケースは、空になっても高値で売れる。なぜなら別の化粧品を入れて高額転売されるからーーーー。
というのは聞いたことがありましたが、韓国コスメでもこんなことが起きていたらどうしようと思えるような体験でした。
が、正直精巧すぎて素人の私にはなかなか見分けられず。どちらにせよ、本来利益を得るはずの人や会社にお金がいかないのは問題だなと思ったのでした。
参考リンク:LANEIGE(韓国公式サイト)
撮影・執筆:百村モモ
Photo:(c)Pouch