24台が出場し、現地時間11時にドライコンディションでスタートした決勝レース。ポールポジションのYART - Yamaha Official Team EWC(YARTヤマハ)はエンジンがすぐに始動せず、今大会も大きく出遅れ、1周目に20番手までポジションダウンした。
ホールショットを奪ったのはヨシムラSERT Motulで、F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)、Wojcik Racing Teamと3台がトップ集団となりレースを引っ張る。
オープニングラップはTSRホンダがトップを奪い、ヨシムラSERT Motulが2番手となる。その後ろにBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(BMWモトラッド)、WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR(SRCカワサキ)、TATI TEAM BERINGER RACING、MOTO AIN、VRD IGOL EXPERIENCESと続く。
5ラップ目にはBMWモトラッドが追い上げ、Wojcik Racing Teamを抜いて3番手に浮上し、4台のトップ集団に。レース開始10分の8ラップ目にはYARTヤマハが6番手まで順位を回復。翌周にはSRCカワサキもかわし5番手になった。
レース開始15分にはトップ集団もポジションを入れ替え、BMWモトラッドが先頭、TSRホンダ、Wojcik Racing Team、ヨシムラSERT Motulと続く。上位の変動はなく進んでいき、SRCカワサキがMOTO AINを抜き6番手に浮上した。
35分後には、BMWモトラッドが後続に2秒差をつけて単独でトップを快走。開始40分にはTSRホンダ、Wojcik Racing Team、ヨシムラSERT Motulの集団にYARTヤマハが近づき3台を順番に抜いた。そのため、トップからBMWモトラッド、YARTヤマハ、Wojcik Racing Teamと順位が変動した。
最初となるルーティンのピットでは、開始45分後の28周目にERC Endurance Ducati(ERCドゥカティ)、29周目にMOTO AIN、30周目にWojcik Racing Team、VRD IGOL EXPERIENCESが入る。そして32周目にTSRホンダ、33周目にYARTヤマハ、34周目にSRCカワサキ、35周目にBMWモトラッドとヨシムラSERT Motulとチームごとに作戦が異なった。また、YARTヤマハはライダー交代の際になかなかエンジンがかからずに少しタイムをロスした。
開始1時間時点の順位はBMWモトラッド、TSRホンダ、ヨシムラSERT Motul、Wojcik Racing Team、SRCカワサキ、YARTヤマハ、ERCドゥカティ、MOTO AIN、VRD IGOL EXPERIENCES、TATI TEAM BERINGER RACINGというトップ10となった。
開始2時間時点の順位は、トップは変わらずBMWモトラッド、YARTヤマハが2番手まで浮上し、3番手はヨシムラSERT Motul。4番手以降はSRCカワサキ、Wojcik Racing Team、VRD IGOL EXPERIENCES、ERCドゥカティ、ここからは1ラップダウンでTATI TEAM BERINGER RACING、MOTO AIN、No Limits Motor Teamと続く。
TSRホンダはマシン修復に17分ほどかかり、2時間7分が過ぎた時点で高橋が23番手でコースイン。そして、数分後に8番手のTATI TEAM BERINGER RACINGが20コーナーで転倒を喫してピットに戻り、12分修復に時間を費やして22番手でコースに戻った。
レース折り返しとなるスタートから3時間後、10周目から110周目までBMWモトラッドがトップを譲らずリード。以降は3度目のピットのタイミングで順位が入れ替わることもあったが、YARTヤマハ、ヨシムラSERT Motul、SRCカワサキまでが同一ラップで争っている。1周遅れは、ERCドゥカティ、Wojcik Racing Team、VRD IGOL EXPERIENCESとなる。
3時間30分、8番手のMOTO AIN、12番手のBMRT 3D MAXXESS NEVERSが単独でクラッシュ。MOTO AINはマシンが途中で止まったが、押して戻った。
また、ピットのタイミングも重なり、トップがBMWモトラッドからYARTヤマハに変わる。20分ほどセーフティカーランが続き、4時間15分からレースが再開され、BMWモトラッドがトップに戻った。しかし、レース再開後はすぐに、転倒後コースに戻っていたMACO RACING Teamのマシンから白煙が上がり、オイルが撒かれたため4時間18分に2度目のセーフティカーがコースに入った。
2度目のセーフティカーラン中には、20番手まで挽回していたTSRホンダが緊急のピットインする。1時間ほどピットに留まっていたVRD IGOL EXPERIENCESは完走を目的にコースに戻りマシンを押して進む。さらに、BMRT 3D MAXXESS NEVERSが転倒してしまった。そして4時間31分にレースが再開した。
レース開始から5時間が経過して残り1時間となっても、BMWモトラッドがトップを維持。同一周回にYARTヤマハ、ヨシムラSERT Motul、SRCカワサキと続き、Wojcik Racing Teamが1周遅れ、ERCドゥカティが2周遅れだ。