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近鉄12200系改造、新たな観光特急「あをによし」2022年4月デビュー

2021年10月08日 15:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
近畿日本鉄道は8日、新たな観光特急「あをによし」について発表した。既存の特急車両12200系を改造した4両編成(1編成)で、2022年4月29日にデビューする。大阪難波~近鉄奈良~京都間で週6日の運行を予定している。


観光特急「あをによし」は、「列車に乗ること自体を目的とするご旅行」「国内から京都経由での奈良観光」「コロナ禍後のインバウンド」などのニーズを見据え、日本の歴史・文化と食を誇る大阪・奈良・京都の三都を乗換えなしの直通で結ぶ列車として導入される。車両名称の「あをによし」は、世界遺産や国宝が数多く存在する古都・奈良にかかる枕詞で、都の美しさをイメージした。



内外装は既存の特急車両をベースに大幅リニューアル。外装は天平時代の高貴な色とされる紫色のメタリック塗装を施し、天平文様をあしらう。車内は全車座席指定とし、座席数は84席(リニューアル前の約3分の1)に。1・3・4号車は2名用のツインシート(1列+1列)、2号車は3~4名用のサロンシートを配置し、ゆったりくつろげる移動空間を提供する。2号車に販売カウンターも設け、専属のアテンダントが軽食・飲料等の販売を行う。


車内においても天平文様などのデザインを多用してリラックスできる環境を整え、上質な旅のワンシーンを飾る観光特急をめざす。投資額は約3.3億円とされている。



観光特急「あをによし」は2022年4月29日のデビュー後、午前に大阪難波駅から近鉄奈良駅経由で京都駅へ向かい、京都~近鉄奈良間を2往復し、午後に京都駅から近鉄奈良駅経由で大阪難波駅へ運行される予定。運行日は週6日(週1日運休)の予定だが、春休みやゴールデンウィーク、夏休みなど運行する日もあるとのこと。(MN 鉄道ニュース編集部)