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エリザベス女王、バッキンガム宮殿で「クイーンズ・バトン・リレー」を開始させる

2021年10月08日 14:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「クイーンズ・バトン・リレー」をスタートさせたエドワード王子&エリザベス女王(画像は『The Royal Family 2021年10月7日付Instagram「The Queen signing her message to the Commonwealth
スコットランドでの夏季休暇を終えたエリザベス女王が、バッキンガム宮殿に戻って公務を行った。女王はエドワード王子とともに2022年コモンウェルスゲームズのバーミンガム大会に向けた「クイーンズ・バトン・リレー(The Queen’s Baton Relay)」を開始。バトンには女王からのメッセージを記した手紙が入れられた。

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現地時間7日、エリザベス女王と女王の第4子エドワード王子が4年に一度行われる「クイーンズ・バトン・リレー」をスタート地点であるバッキンガム宮殿で開始した。

コモンウェルス(英連邦)首長であるエリザベス女王はコモンウェルスゲームズ連盟のパトロンも務めており、エドワード王子は副パトロンに就任している。

クイーンズ・バトン・リレーは、英連邦の国や地域のアスリートが参加して4年ごとに開催される総合スポーツ競技大会「コモンウェルスゲームズ」に向けたもので、294日をかけてバトンが参加国や地域を巡ったあとに開催地バーミンガムへ届けられる。

女王は毎回、バトンに入れる特別なメッセージを記すのが恒例となっている。手紙は最先端技術を駆使した「スマート・バトン」に自動的に封印され、2022年7月28日に英バーミンガムで開催するコモンウェルスゲームズの開会式で読み上げられるという。

この日、バッキンガム宮殿の中央ゲート前では女王がパラリンピックの金メダリスト、カディーナ・コックス選手にバトンを手渡し、リレーがスタートした。

続いてバトンはスカッシュのイングランド代表デクラン・ジェームズ選手、金メダリストボクサーのローレン・プライス選手へ手渡されて人々に引き継がれていった。

女王はオレンジ色のロングコートに同色の帽子を着用し、1947年にエディンバラ公フィリップ王配との結婚祝いとして贈られたティアラの一部を使用した「ハイダラーバードのニザームのバラのブローチ(Nizam of Hyderabad Rose brooch)」をつけていた。エドワード王子はダークなスーツ姿で女王に付き添った。

同日、王室の公式Instagram「The Royal Family」は動画を公開し、エリザベス女王がバトンに入れる手紙に署名する様子を伝えた。

投稿には「本日、このメッセージがバトンの中に入れられました。バトンは9万マイル(約145,000キロ)以上におよぶコミュニティを繋ぎ、英連邦72の領土と国を経由してバーミンガムへと届けられます」と記された。

なお女王は、7月23日からスコットランドのバルモラル城でおよそ2か月にわたる夏季休暇を過ごしていた。王室公式サイトによると、女王は現地時間2日にスコットランド議会開会式に出席した後、同日午後にウィンザー城に戻ったそうだ。



画像は『The Royal Family 2021年10月7日付Instagram「The Queen signing her message to the Commonwealth, which will be read at the Opening Ceremony of the Commonwealth Games in Birmingham next year.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)