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ワークマンは「女子に全振り」したのか? 男性向けの秋冬製品を探してきた

2021年10月08日 07:02  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
高機能と低価格を強みに、躍進を続けるワークマン。最近は「#ワークマン女子」という新店舗をオープンするなど、ウィメンズ製品に力を注いでいるニュースが目立ちます。



じゃあ、新製品も女子向けが多いの? という素朴な疑問を解消するため、先ごろ開催された2021秋冬製品内覧会に参加してきました。


○オンでもオフでも使えるミドルレイヤー



会場のスタッフさんに「ワークマンのメンズ商品の位置付け」を聞いてみようと声をかけたところ、実は製品開発部長の柏田大輔さん! こんな現場に部長さんが……。戸惑いを隠せない筆者に対して、気さくな柏田さんが丁寧に答えてくれましたよ。



「今も昔もまずはメンズで新製品を試してから、反響があればウィメンズにも展開する。そんな考え方です」



実際、作業服がスタートした会社ということもあり、女性向けの商品を出すと目立ち、話題に上がりやすいですが、圧倒的にメンズの商品が多いと言います。



また、こだわるのは「機能性」とも。こうなれば渡りに船? ということで、柏田さんから男性向けのイチオシ商品を教えてもらいました。



まずお勧めされたのがミドルレイヤー、アウターとしても使える「ライトジャケット」(2,500円)です。これは以前、別商品で採用している「REPAIR-TECH(リペアテック)」機能を搭載し、かつ自宅の洗濯機でも洗えるウォッシャブルの薄手ダウンです。


リペアテック機能は生地が自己修復するもので、以前取材した際にも見ましたが、針の穴が自己修復する驚きの効果があります。また、本モデルは裏地の一部にブラックアルミを採用し、保温性が高いのも特徴。都内なら真冬でもいけそうな印象です。


色は新色のブルーグリーン、カーキグリーン、テラコッタと、ベーシックなブラックが用意されているので、オンでもオフでも活躍しそう。サイズはS、M、L、LLが用意されています。

○ビジネスで使える「コタツ」なジャケット



続いて紹介されたのは、ビジネスシーンでも使える「ヒータースーツジャケット」(4,900円)です。首元と腰に電熱シートは付き、別売りの「ハーフバッテリー8Vセット」(4,900円)を電源にし、襟の内側の温度調節スイッチで切り替えできます。


また、袖口調節ボタン、大容量の内ポケット、撥水機能など、機能が「てんこ盛り」状態。限定生産の商品なので、見かけたらキープしておきたいと筆者も思いました。


この商品は「ヒーターインナーベスト」(3,900円)が元ネタで、アウトドアで使える商品を横展開して街中、仕事着に落とし込んだものだと、柏田さんは誕生の経緯を教えてくれました。


○キャンプの焚き火もへっちゃら



街中や仕事で使えるアイテムが続いたので、次はアウトドアで使えそうなものをお勧めしてもらいましょう。



筆者はキャンプをしませんが、「キャンプの醍醐味は焚き火」と聞いたことがあります。となると、焚き火をした時の「火の粉」で衣類に穴が空く、そんな経験はキャンプ好きなら日常茶飯事なのかも?



そんな焚き火好きにお勧めしたいのが「FLAME-TECH(フレイムテック)」機能を搭載したプロダクトです。


ずばり、飛び火による穴あきを軽減する機能で、担当者の方は「防融化工を施しているので、350度くらいまでは耐えます。通常の火の粉が250度くらいなので十分耐用できるでしょう」と説明してくれました。



この機能を備えた衣類では、「FLAME-TECH洗えるフュージョンダウンモンスターパーカー」(4,900円)、シューズでは「キャンパーモック」(1,900円)が登場。


特に、シューズの防炎加工は強力で、デモンストレーションでは蚊取り線香を押し付けたり、点火棒で火をつけたり、やりたい放題! それでも問題ないタフネスぶり。なお防炎加工はアッパーとソールに。またつま先は断熱素材エアロゲルを搭載しています。


さらに撥水加工もされているので、過酷なアウトドア環境でも大活躍の一品と言えるでしょう。このシューズはM、L、LL、3Lが用意されています。

○ワークマン初のキャリーバッグ



最後に旅好きの筆者が気になったのが、ウェブ限定で販売している「マルチユースキャリーバッグ」(9,800円)です。ワークマンとして初めてのキャリーバッグで、サイズがデカい!(笑)。



最近流行りの近接旅行や、小型コインロッカーに入るサイズではないですが、逆にそこが潔い感じです。


特徴はメイン収納、サブ収納1、サブ収納2による大容量対応、キビキビと動く小回りのきくホイール、上部にも・両サイドにもハンドルが付くことでしょう。また防水生地とコーティングファスナーで、急な雨も気にせず使うことができます。


柏田さんによると、ワークマンとしては少し高めの値段ですが、「まずは商品を出すことから始めよう」ということで商品化。今後、さまざま意見と聞きつつ改良していくそうです。



#ワークマン女子が目立つ同社ですが、ご安心ください。魅力的なメンズ商品は相当充実していました。また、今後はキャンプアイテムも充実させるそうなので、これからも目が離せませんね。(金井唯)