わたせせいぞうの単行本「なつのの京 ~父のソナタ~」が、本日10月7日に発売された。
【大きな画像をもっと見る】ビッグコミック増刊号(小学館)で連載中の「なつのの京」は、京都でお茶屋を営む、なつのという女性を主人公とした物語。人から“音楽”が聴こえる能力を持つなつのと、客との交流を描く少し不思議なハートフルストーリーだ。作中には「ヴァイオリン協奏曲第3番」「くるみ割り人形」などの楽曲が登場する。単行本の巻末にはわたせとバイオリニストの葉加瀬太郎による対談を収録。単行本の帯には「わたせさんの絵からはクリーンで透き通った音楽を感じます」という葉加瀬からの推薦コメントも記された。
また本日は「わたせせいぞう自選集 ハートカクテル」の第2弾「オータムストーリーズ」も同時発売。同書には「コスモス アベニュー」「ガレージはセピア色」「くもりガラスの向こうのクラスメート」など秋の物語が25話収められた。また書き下ろしのエッセイも掲載され、カバーイラストを使用したポストカードが封入されている。
そのほか、いずれも物語の中で音楽が重要なモチーフとなっている「なつのの京」と「ハートカクテル」。Spotifyでは両作品に登場する楽曲をプレイリストで聴くことができる。気になる人はSpotify内で「ハートカクテル公式」「なつのの京公式」と検索してみよう。
■ わたせせいぞうコメント
□ 「なつのの京」について
「なつのの京」は、僕が京都のお茶屋さんを描きたいなと思って始めた作品です。僕が通っていた頃の祇園はまだ平成の初め、夜の花見小路は本当に真っ暗だったのです。お茶屋さんに入っても玄関はまだ薄暗くて…でも階段を上がって襖を開けると、舞妓さんや芸妓さんがいてパアッと一気に華やかになる。京都はそういう暗転・ 明転がすごいんです。