メルセデスのルイス・ハミルトンは最近、フェラーリが彼をドライバーのひとりにするための契約を今まで一度も持ちかけてきたことがないことに驚いたと語った。
しかしフェラーリF1の元チーム代表であるステファノ・ドメニカリによると、フェラーリは確かに彼と契約しようとしていたという。ドメニカリは2008年から2014年にかけてフェラーリを率いていたが、現在はF1のCEOを務めている。彼はハミルトンと契約するための努力がなされたことを明らかにしたが、その詳細は語らなかった。
『Sky Sports』にハミルトンとの契約を考えたことはあったかと聞かれたドメニカリは次のように答えた。
「正直に言えばイエスだ。これは本当のことだ。我々はそのことについて議論したことがある」
一方ハミルトンは最近、Sky Sportsに対して「フェラーリでドライブすることはすべてのドライバーにとっての夢だ。だけど僕には縁がなかった。実際のところなぜなのか分からないよ」と話している。
ドメニカリはハミルトンについて、次のように述べた。
「私が思うに、ルイスが出した答えは正しかった。今日に至っては、その時期は過ぎてしまったと思う」
「私には、時々思い出すことがとても重要な映画がある。『スライディング・ドア』だ。もしエレベーターに乗らなかったら、そのフロアに留まることになるということがあるものだ」
「私には分からない。それが、ルイスが人生のある時に置かれていた状況だ。我々は彼の選択を責めることはできないと思う。少なくとも彼は信じられないようなキャリアを築いたのだから」