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【特集】2021年のバイク事情 第10回 【嫌いな理由】危険も多いのになぜ乗る? バイク乗りの「バイク愛」を深堀り

2021年10月06日 11:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
コロナ禍で密を防ぐ「通勤手段」や「レジャー」として、今やちょっとしたバイクブーム。若い頃から乗り続けている人のほか、リターン組や新規に取得する人も多いようですが、多くの人はバイクに対してどのように思っているのでしょうか? 「好き」なのか「嫌い」なのか? そして、その理由は?


今回は、マイナビニュース会員に行ったアンケートから、「バイクが嫌い」と思っている人達の具体的な理由を紹介します。

マイナビニュース会員はバイクが好き? それとも嫌い?

○Q.あなたはバイクが好きですか?


はい ―――59.2%

いいえ ―――40.8%


アンケートの結果では「バイクが嫌い」と答えた方は約4割に及びました。好きな人にとってはバイクの魅力はいくつも挙げられるものですが、嫌いという人の理由は何なのでしょうか? よくいわれるのは転倒や事故などのリスクの高さですが、具体的な回答例を紹介しましょう。

バイクのココが嫌い!



バイクが好きでたまらない人もいれば、どうしても好きになれない人だっています。しかし、道路はみんなで使うもの。ここはバイクを嫌う人たちの意見に耳を傾けてみましょう。

■とにかく危ない!事故の時は無事じゃすまない!!


女性/53歳

危険、危ない



男性/66歳

事故の時に死ぬ可能性が高いので



女性/50歳

身体がむき出しで、とても怖いので乗りたくはありません



男性/66歳

事故を起こしたとき、大けがになりそう



女性/52歳

事故を考えると怖い。乗りなれる技術のある人は大丈夫だと思いますけど


圧倒的に多かったのは、やはり「バイクは危ない! 」という意見でした。バイクはクルマのようにエアバッグや金属のボディを持たないので、事故や転倒時に身体を守ってくれません。二輪なので停止時は足で支えていなければなりませんし、カーブを曲がるときは車体も傾きます。バイクに乗ったことがない人にとっては危なっかしく見えて当然かもしれませんね。

■必要もないし、興味もない!


男性/45歳

移動手段としてクルマがあれば十分なので



男性/45歳

クルマやバス等の乗り物には乗せてもらうことが多く、バイクには興味無し



女性/63歳

乗ったことがないのであまり身近に感じられないので



男性/49歳

そもそもバイクに興味もなく所有したこともないので



女性/64歳

特にないけど、乗りたいとも思わない


「昔は興味がなかったけれど、たまたま乗ったらハマってしまった……」というバイク乗りも数多くいます。バイクに乗ろうと思う理由は、子供の頃や学生時代に目にしたことによる憧れだったり、たまたま知人の後部座席に乗った時の感覚など、なんらかの原点があるはずです。バイクは生活に絶対に必要なものではないので、こういったきっかけがない人にとっては、興味がなくて当たり前なのかもしれません。


■おカネがかかる。免許もないし、取るのも面倒!


男性/58歳

高校の時、友達が持っていて楽しそうだと思っていましたが、高価なので自分では持つことが出来ないと思った



女性/55歳

主人が高いバイクを買ったのに、乗れない状態なのに維持費を払ってて、手放したい現状



男性/44歳

高くて買えない



男性/51歳

維持費がかかるから



男性/50歳

乗りたいが、免許を取るのが面倒ですね


クルマに比べればバイクは免許や車両価格、維持費は安いのですが「せいぜい2人しか乗れないのに雨風も凌げない乗り物」と考えると相対的には割高だと感じる人もいるはずです。免許を取るには教習所でそれなりの時間を要しますが、就活で有利になることはほとんどなく、社会人になると忙しくなるので通うのも大変。確かに、免許を取得して愛車を選び、晴れて一人のライダーになるにはそこそこの根性とおカネも必要です。

■うるさいし、ガラが悪い!暴走族みたい!!


女性/61歳

音もうるさいし、あまり良いイメージが湧かない。邪魔です



男性/46歳

音がうるさいし運転マナーが悪いので



女性/32歳

大きい音が苦手なのと、危険な運転の人が多く良いイメージがないから



男性/48歳

改造バイクの騒音に嫌悪



女性/41歳

ヤンキーの乗り物みたい


鼓動感のある単気筒やツインから甲高い音のマルチまで、様々なエンジンが発する「サウンド=音」はバイク乗りにとってはエキサイティングなもの。この要素もバイクの魅力のひとつなので、より良い音を出すためにマフラーのカスタムも人気です。



しかし、バイクを知らない人からすれば「ただの騒音」以外の何ものでもありません。ここから不良や暴走族などのイメージにつながってしまうのでしょう。

■難しいし大変そう…昔乗っていたが今はムリ!


女性/44歳

自動車と比べると不安定な気がして、自分が運転することも誰かが運転しているのを見ることも怖いです



男性/68歳

若い時は、原付スクーターを買って乗り回していたが、クルマに乗るようになってほとんど乗ることがなくなった



男性/53歳

夏や冬の時、身体にこたえそう



男性/55歳

天候に影響されやすいので



男性/73歳

加齢とともにバランスを崩しやすくなり、運転に自信が持てない


一般的にバイクはリスクの高い乗り物だと認識されており、その操作は全身を使うため、運動神経や体力に自信が持てない人には敬遠される傾向もあります。また、昔は乗っていた人でも事故を経験したり、体力の衰えを感じて降りる人も。



「毛嫌いしている」という意味ではないのでしょうが、確かに事故は自分だけでなく他人も巻き込んでしまう可能性があるので、こういった判断は大切かもしれません。

嫌いな人もいて当然。バイクを愛する人たちがすべきことは?



バイクの魅力に取りつかれたライダーからすると、「風を切る爽快感」や「車体をバンクさせるコーナーリング」、「股下から響き渡るサウンド」などはたまらないものですが、嫌いな人からすれば、ただ「危なっかしくてうるさいだけ。やっていることは暴走族と同じ!」とまでいう人もいます。これはバイクが持つネガティブな歴史によって印象付けられてきた面もあるはずです。



普通のバイク乗りからすれば「あんな暴走族と一緒にするな!」と反論したいところでしょうが、公道はクルマや歩行者を含めたすべての人が使うもの。必要以上に大きな音は立てず、安全運転に努めることで、今までバイクが嫌いだった人達の中に『なかにはちゃんとしたバイクもいるんだな……』と、好印象を抱いてくれる人も出てくるかもしれません。こういったことを実践できるのが、本当にバイクを愛するライダーではないでしょうか。



さて、次回は「好きなバイクのジャンル」について。バイクといっても、スクーターからネイキッド、オフロードにスーパースポーツと多種多様ですが、どんなジャンルが人気なのかを紹介します。



調査時期: 2021年9月1日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 1,009人

調査方法: インターネットログイン式アンケート(フォルサ)