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バイクから離れて10数年、また乗りたいけど怖い - だから三輪バイク「トリシティ」に乗ってみた

2021年10月05日 20:21  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
若い頃バイクに乗っていたけど、もう何年も乗っていない。でも、お金にも時間にも余裕ができた今だからこそ、また乗りたいなぁ。――という人、多いのではないだろうか? 30代半ばの僕もそう。とはいえ、もう10年以上も乗っていないから少し怖い気持ちもある。そんな人にもってこいのバイクが、ヤマハから発売されている。三輪バイクの「トリシティ」だ。10年ぶりにバイクで風を切ってきたので、リポートをお届けしよう。


○僕とバイクのお話



まわりに原付を乗りまわしている友人が多く、"おれはみんなよりワンランク上をいくぜ"みたいなイキった気持ちで、16歳で教習所に通って中型免許をゲット。先輩から安くで譲ってもらったビックスクーターを乗り始めた。動機こそイキりだったが、バイクで街を走るのは心から気持ちよく、それからもSRに乗ったりドラッグスターに乗ったり、いろんなバイクを愛用していた。



地元で就職してからもずっとバイクで通勤していたのだが、上京することが決まってから泣く泣くバイクを手放すことに。東京でもバイクに乗りたいと思ったことは幾度となくあったのだが、なにより忙しくて&お金に余裕もなくて、バイクとは離れた生活を送ってきた。



だから、今回バイクに乗るのは10数年ぶりとなる。以前は毎日またがっていたといっても、さすがにちょっと怖い。でも、安定感抜群と噂の三輪バイクなら! それが今回、トリシティをお借りした経緯だ。

○三輪バイクのヤマハ「トリシティ」って?



最近、ちょくちょく街中でも見かけるヤマハの三輪バイク「トリシティ」。フロントが2輪で、リアが1輪のインパクトたっぷりのルックスが特徴だ。現在は排気量125cc、155cc、300ccの3モデルが展開されており、今回は真ん中の155ccのモデルをお借りした。


ヤマハの方のお話によると、最近この155ccはとても人気が高いそう。大型や小型に比べて保険・税金が安く、高速道路も走れるからしっかり足としても活躍する。小型では物足りない、大型では手に余る……そんな最近のバイカー需要から、レジャーとしても足としても期待に応えてくれる155ccはもってこいというわけだ。


そして、最大の特長である"三輪のメリット"は、安定感の高さ。横風や濡れた路面でも二輪に比べると格段に安定感が優れているそう。ほかにも段差の衝撃をスムーズに吸収してくれたり、急停車の前輪ロックもしにくいとのこと。これは久しぶりにバイクに乗る人でも安心感がある。


今回お借りした155ccの仕様はこちら!



【トリシティ155 ABS】

価格:484,000円

全長/全幅/全高:1,980mm/750mm/1,210mm

シート高:765mm

軸間距離:1,350mm

最低地上高:165mm

車両重量:165kg

総排気量:155cc

内径×行程:58.0×58.7mm

圧縮比:10.5:1

最高出力:11kW(15PS)/8000rpm

最大トルク:14N・m(1.4kgf・m)/6000rpm

燃料タンク容量:7.2L

タイヤ:前90/80-14M/C 43P、後130/70-13M/C 57P(チューブレス)

ブレーキ形式:前後 油圧式ディスクブレーキ

懸架方式:前 テレスコピック式、後 ユニットスイング

フレーム形式:アンダーボーン


○10年ぶりにバイクに乗ってみた



まずは取り回し。155ccと言えどなかなかの重量感。でも三輪なので安定感はある。またがってみると、身長168cmの自分には足着きがとても良好。自分は小柄なほうなので、大きなバイクはまたがった時点で不安定だったりするのだが、トリシティ155はとても相性がいい。


そして、セルスターターでいざエンジンを始動。緊張の走りだしで感じたのは「意外とパワフル」だということ。以前は250ccや400㏄に乗っていたことが多かったので、もう少しライトなのかと思っていたら、実にパワフル。原付などとは違ってちゃんとバイク感たっぷりだ。


あと、乗った感じは二輪とほぼ変わりない。三輪とあって違和感があるのかなぁと思っていたのだが、いたってスムーズ。ただ、カーブはハンドルを切るのが少し重い感じはするが、これも「乗りづらい」ではなく「安定感がある」といった印象だ。晴れた日に運転したのだが、これは路面が濡れていても二輪より不安が少ないだろうなぁとひしひしと感じる。あと、長距離運転も快適に違いない。直線もカーブも安定感があるので疲労感が少ないのだ。今の時期だったらロングライドでキャンプに出掛けるのもよさそう。


走り心地以外で気に入った部分にも触れていきたい。まずシートの中に荷物がたくさん入ること。これは通勤にもレジャーにも活用しやすいだろう。


あとマルティファンクションメーターがデジタル表示&文字が大きくてわかりやすい。パッと見てパパっと必要な情報が認識できる。そして、デザインがカッコいい。


久しぶりにひとっ走りしたのだが、感想は"とても快適"。エンジンを始動するまで少しビビっていたものの、走り出したら超スムーズだった。ここまでブランクを感じさせないのは、やはり三輪バイクならではの安定感が寄与しているに違いない。久しぶりにバイク趣味を再始動したい人にぜひおすすめしたい一台だ。(小井こぞう)