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エリザベス女王、故フィリップ王配ゆかりのスコットランドで「ここには多くの幸せな思い出がある」

2021年10月04日 12:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スコットランド議会開会式に出席したエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2021年10月2日付Instagram「The Queen and The Duke and Duchess of Rothesay attended the Opening」』のスクリーンショット)
エリザベス女王(95)がエディンバラ公フィリップ王配の亡き後、初めて公の場で夫について語った。スコットランド議会を開会した女王は、王配と毎年休暇を過ごしたこの土地に「多くの幸せな思い出がある」と述べ、夫と共有したスコットランドへの愛を伝えた。

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現地時間2日、スコットランドの首都エディンバラにあるホリールードで行われた第6回スコットランド議会の開会式に、エリザベス女王が出席した。

女王は花柄のワンピースの上にグリーンのコートと帽子を着用、襟元には祖母メアリー王妃から受け継いだ、スコットランドの国花アザミを象ったダイヤモンドのブローチが輝いている。

開会式で演説を行った女王は、今年4月に老衰のため99歳で逝去した夫エディンバラ公フィリップ王配と共に過ごしたスコットランドへの愛を語った。

女王は「私は以前、この素晴らしい国への深く変わらぬ愛情と、フィリップ王配と私がこの場所で過ごした多くの幸福な思い出についてお話ししました」と述べ、このように続けた。

「『土地を作るのは人々である』という言葉をよく聞きますが、近頃見てきたようにスコットランドほどこの言葉が現実的である場所は滅多にありません。」

“エディンバラ公”の称号を与えられたフィリップ王配にとって、スコットランドはゆかりの土地だ。10代の頃にはスコットランド北東部にある名門寄宿学校「ゴードンストウン(Gordonstoun)」で学び、その経験が「デューク・オブ・エディンバラ・アワード」への創立へと繋がった。

エリザベス女王とは73年間の結婚生活を通じ、毎年アバディーンシャーにあるバルモラル城で夫婦揃って夏の休暇を過ごしてきた。城には王室メンバーも訪れ、親族が集うことが恒例となっている。

女王は今年、結婚して以来初めて王配のいないスコットランドでの休暇を過ごした。またスコットランド議会開会式に王配を伴わず出席するのも今回が初めてのことだ。

この日、女王は王配との長男チャールズ皇太子と妻カミラ夫人に付き添われ、開会式に出席した。皇太子はスコットランドの民族衣装キルトを着用、カミラ夫人はタータンチェックで縁取られたグリーンのコートに同色の帽子を合わせていた。


開会式では、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン第一首相が「このたびのご逝去に、深い哀悼の意を表します」と王配の死を偲び、女王に対して「1999年の議会設立以来、我々の確固たる友人である」と感謝の気持ちを述べた。

画像は『The Royal Family 2021年10月2日付Instagram「The Queen and The Duke and Duchess of Rothesay attended the Opening」』『Clarence House 2021年10月2日付Instagram「Her Majesty The Queen, accompanied by The Duke and Duchess of Rothesay,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)