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【10/4~10/10の運勢】10月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

2021年10月04日 12:51  isuta

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isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

星乃せいこさんによる「毎月の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

1ヶ月ごとの運勢グラフ 今週のおひつじ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

現実と神話のはざまに風は吹く

今週のおひつじ座は、感傷と予感とのあいだに、透明な風が吹き抜けていくような星回り。

「秋風や生きてあひ見る汝(なれ)と我」は、明治二十八年、作者・正岡子規が29歳の時に詠まれた、旧来の友人と久しぶりに再会した喜びの句。「生きてあひ見る」という言い方から、二人が離れ離れになっていたあいだに、それぞれに死を意識せざるを得ないような事情や状況があったのでしょう。ただし、その再会は手放しで喜べるような無邪気なものでもなかったのだと思います。それは、二人を包んでいるのが「秋風」であったということ。

辺り全体には、そこはかとない寂寥感が満ちており、やっと会えた感動のさなかにおいても、どこか複雑で屈折した作者の心境がそこに反映されているのではないでしょうか。最後の「汝(なれ)と我」という対比的な物言いも、おそらくは離れているあいだにお互いの立場や方向性が決定的に分かれてしまったことを表しています。

おそらく、二人はこれから先、以前のように再び同じ道を歩むことはないのでしょう。二人は再会を喜びながらも、どこかでそれを予感していたはず。あなたもまた、これまで曖昧にしてきた関わりにどこかで一線を引いていくことがテーマとなっていくでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

反語的空間としての自室

今週のおうし座は、少なさや狭さを通して、豊かさを感じ直していくような星回り。

建築家のミース・ファンデル・ローエが提唱した「less is more(少ないことこそより豊か)」という考え方は、茶道の四畳半にも通底しています。四畳半のもととなったのは、13世紀の鴨長明の『方丈記』で、これはできるだけものを持たず、ひっそりと暮らすことに美学を見いだした最初の書物でした。

ミースの考えはときに「less is bore(少ないことは退屈)」などと揶揄されもしましたが、何もない小さな空間こそ、何にも代えがたいほど豊かであるという感覚は、その前後に大きな空間や、ものがたくさんあるという経験との比較に基づく相対的な感覚なのかもしれません。

千利休は「less is more」をさらに一歩推し進め、四畳半ならぬ二畳の茶室をつくってしまいました。そこは狭いばかりでなく、真っ黒に塗りつぶされ、完全に壁に囲まれた密室であり、まさにブラックホールのような空間。これは空間に極限の狭さを与えることで、内面的には無限をつくり出す、究極の相対感覚効果と言えるでしょう。あなたも、自分なりの仕方で快適さを追求していきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

火中の蟋蟀のごとくあれ!

今週のふたご座は、不意に心の奥底で消えかかっていた火が、燃え上がっていくような星回り。

もう現代では見られなくなった光景ですが、「蟋蟀や火の中のもの強く反り」(宇佐美魚目)は、囲炉裏や竈(かまど)の何気ないワンシーンに目をとめて詠んだ句。火の中に投じた木の枝か板切れのなかに蟋蟀(こおろぎ)がまじっていたのでしょう。「強く反り」とあるように、熱に苦しむかのように身をよじりながら燃えてゆくような、そんな凄まじい描写からどうしても目が離せなかった。

なぜだろうか。それは目の前の光景がどこかで人間の死後の姿に重なるからであり、作者はそこで自身か身近な相手の姿を想像したのではないでしょうか。

ハッとして我に返ると、虫たちが鳴いているのが聞こえてくる。秋の夜長にはついつい物思いに耽ってしまうものですが、それは案外、忘れていた大事なことを思い出すきっかけにもなっていくはず。あなたもまた、お尻に火が付いたコオロギのように鮮烈な感情が湧き上がってくるかも知れません。

続きはこちらから 今週のかに座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

不安の種を晒す

今週のかに座は、みずからの「落としどころ」をひそかに測っていくような星回り。

「限界状況」という言葉は、いささか大げさにも感じられますが、とはいえ、私たちが一生のうちで何度もぶつかっていかなければならぬ「もうこうなっては」とか「いよいよ」といった、ごく平凡な感覚や気持ちとも深く関係しているように思います。

そもそも私たち人間は、生・老・病・死という四つの苦しみを絶対条件として生存を許されていて、私たちはイライラやメランコリーなどの一時的な気分や、晴れの日の次に雨の日が巡ってくるような出来事と同じように、いやなものだったり、気の迷いや心の弱さの現われとして、はね返し忘れ去ろうとする傾向にあります。

そうしなければ、日々の業務や生活は円滑に回らないし、意欲が衰えてしまうから。こうしたけなげさは、間違いなく人間のもつ特有の性質である一方で、私たちは予想外の状況に置かれて初めて、思ってもみなかった自分を発見し、自分が人間であること、他人が人間であること、この決まりきった事実を突如まざまざと実感するのです。あなたもまた、「いよいよ」とか「もうこうなっては」といった限界状況を自分事として受け止め、深めていくことがテーマとなっていきそうです。

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illustration by ニシイズミユカ

自然に自然を重ねる

今週のしし座は、どこか恬淡とした諦めの気持ちが湧いてくるような星回り。

それはまるで、「野分雲湧けど草刈る山平ら」(飯田蛇笏)という句のよう。山の上のほうで草を刈っていると、野の草を吹き分ける強い暴風や台風がやって来そうな、恐ろしい雲が湧き出したという。けれども、別に怖れもせずにやはり草を刈り続けているというのです。これは作者が寒い甲州の山中での生活のなかで会得したひとつの透徹した心境のなせる技なのか、それとももともとの気質なのか。

少なくとも、ここには何かをたくらんだり、のしあがってやろうといった俗情もなければ、何に苦しむところもなく、まさに自分もまたひとつの山のごとくどっしりと構えた余裕があります。

よく「あるがままに」とか「自然体で」などといった言葉を使いますが、それはコンクリートにかこまれた無機質な空間では土台無理な話で、掲句のような雄大な自然と実存をかけて向き合っていくなかで、おもむろに湧いてくるものなのではないでしょうか。あなたもまた、無理なく自然なかたちで気力が満ちてくるのを実感していくことができるかも。

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illustration by ニシイズミユカ

合わせと結社

今週のおとめ座は、暮らしとデザインを一体化させていこうとするような星回り。

芸術が芸術たりえるのは、真っ向勝負ではなく、立ち位置を周縁へと動かしたり、少し角度を変えていくからで、それを資格や制度や権力のど真ん中に収まって喜んだり争ったりしているようでは、そこから豊かなものはまったくもってできあがってきませんし、そこに集う個人も、次第に自由な個ではなくなっていってしまいます。

人類の共同体内には太古の昔から存在してきた「結社」というものが存在し、そこで既存の秩序やルールを大きく逸脱した異常な働きを取りこんで、束の間のあいだ公に姿を現わすことで、自分と世界に他に類のない豊かさをもたらしてきましたが、その構成員はほんの二、三人でもいいんです。そこで商売をするのであれ、自然への回帰を目指すのであれ、共に過ごしていく中で、生きる力を高めていけるかどうかが大切で、それこそが結社の命でした。

今週のおとめ座もまた、表面的な流行や成功を追うためではなく、端的に感動すること、愛すること、望むこと、そして身ぶるいするために、どこに身を置き、誰と関わり、何にリソースを割いていくべきか、そのひとつひとつを丁寧に考えてみて。

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illustration by ニシイズミユカ

ジャンプ!

今週のてんびん座は、対照的なものが、それでも一致するポイントのなかにみずからを置いていくような星回り。

「鳥わたるこきこきこきと缶切れば」(秋元不死男)という句の「鳥わたる」の鳥とは、日本で冬を過ごすために北国から渡ってくる渡り鳥のこと。この句は終戦直後の昭和二十一年に詠まれたもので、当時缶詰はとても貴重で得難い食べ物でした。

この句も、たまたま手に入れることのできた缶詰をひとりで開けていると、北から渡り鳥が空を横切っていくのが見えたところを詠んだわけで、「こきこきこき」は缶切で缶のふちを切っていく音であると同時に、渡り鳥のなき声のようにも聞こえます。

天上と地上、集団と孤、遠く旅するものと一つところに留まるものと、それぞれ対照的ではありますが、しかしどちらも生き難いこの世をひたすら生きるもの、生きねばならぬ者同士。そのささやかではありますが、かけがえのない呼応の喜びが、この「こきこきこき」という擬音にこめられているのだと言えます。あなたもまた、そうしたささやかな喜びをこそ大切にしていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

そも世界とはどんなものであったか

今週のさそり座は、自然のとらえ方を、人間中心主義からずらしていこうとするような星回り。

画家であり作家、そして障害者運動と動物の権利運動の担い手であるスナウラ・テイラーは、『荷を引く獣たち―動物の解放と障害者の解放』のなかで、種を超えたケアについて語っています。これまで語る声を持たないとされてきた犬や鳥や牛たちは、じつはその振る舞いを通して多くのことを語っており、人間はむしろそうした声に意図的に注意を払わず、しばしば彼らを劣悪な環境において、搾取してきたのではないか、と。

こうしたテイラーの主張の根本にあるのは、自然は人間が思っているよりずっと相互扶助的なものであり、それにまだ人間側が十分に気付けていないだけなのではないか、ということです。もちろん、自然の世界にも競争はあるでしょう。

けれど、すべての生物は互いに物質やエネルギーを与えたり受け取ったりしながら、相互に依存して生きているのであり、かつてホッブスが人間の自然状態を「万人の万人に対する競争」と定義したほどに、弱肉強食は自然の本質ではないのではないでしょうか。あなたもまた、少しでもそうした固定観念から脱け出し、「やさしさ」の概念を書き換えていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

離見の見

今週のいて座は、かすかな違和感を、確かな問いかけへと練り上げていくような星回り。

「放浪の焚火を夜の燈(ひ)となせり」(山口誓子)は、ホームレスを取材して詠まれた句。戦後社会の歴史において、ホームレスたちの存在は次第に影をひそめ、存在自体がはじめからなかったかのように扱う行政の態度を、私たちはどこかで当たり前のこととして受け入れつつあるように思います。

その意味で、掲句は社会から居場所を失いつつある人たちの、とうに失われた実感をきわめて生々しく描写したルポルタージュのような作品とも言えます。あるいは、掲句は自然界が作り出す時間や空間から切り離され、単なる無機質な物体としてそこに否応なく存在させられていることへの作者なりの違和感の表明なのかも知れません。

見慣れた道端に突然ホームレスの人が現れればギョッとするかも知れませんが、この自然界において真に異様で、不気味な存在としてあるのは、一体どちらなのでしょうか。あなたもまた、根本的な軌道修正にひとつ取りかかってみてはいかがでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

かがみよかがみ

今週のやぎ座は、何が本当の意味での「啓蒙」なのか、「進歩的」であるとはどういうことなのかを問い直していくような星回り。

もしあなたが自らの存在価値と、思い定めている方向性を少しでも信じているのなら、いまは前へ前へと進んでいくことよりも、立ち止まって心のどこかで引っかかっている気がかりや胸のつかえと、きちんと向き合ってみることの方が大事かも知れません。

「まさか」の瞬間はいつやってくるか予想がつきませんし、自分だけは例外だと考えて「もしも」の時への備えを怠る者は、肝心なところで運命にいたずらされ、裁きの俎上にのせられてしまうものです。

この先も心の奥底で暗い不安をずっと膨らませていくくらいなら、いっそここらで思い切って「まさか」や「もしも」の正体を突き止め、不要な不安を消し去っておくのも悪くない選択でしょう。今週のやぎ座もまた、自分の頭や心のなかの考えや感情が、みずから抱いたものなのか、いつの間にか抱かされていたものなのか、腑分けしていくつもりで過ごしてみるべし。

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illustration by ニシイズミユカ

生活に祈りを取り戻す

今週のみずがめ座は、拝む神とその儀式次第を再確認していくような星回り。

「木守柿万古へ有機明かりなれ」(志賀康)の「木守柿」とは、柿の実をもぐとき、来年の柿の豊作を願って、あえてただ一つ木の上のほうの柿をもがずに残しておくもの。それを「有機的な明かり」に見立て、永久に変わらずに灯っていていてほしいと詠んでいる訳です。

ひとつだけ樹上に残され、夕日に輝く「木守柿」は、蛍光灯などの無機的な明かりとは異なる、「有機」的な、どこかぬくもりや自然な温度感のある明かりとして、まだ電気の通っていなかった時代から人々を励まし続けてきました。

そうして人々の幸せを「万古(ばんこ)」すなわち遠い昔から現在に至るまでの長いあいだ照らし続けてきた「木守柿の明かり」に託された願いとは、単に物質的な豊かさばかりに限ったものではなく、人間と自然との本質的な結びつきが失われつつある現代にあって、その回復を企図したものなのでしょう。あなたもまた、自分なりに祈りを捧げていく対象やそのための設えを整えていくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

敬意をめぐらせる

今週のうお座は、これまで打ち捨てられ、顧みられなかったものに、改めて向き合っていこうとするような星回り。

後に『ゲーテとの対話』として、文学史上にその名を刻む不朽の人生指南書を書いたエッカーマン。彼が70過ぎの老ゲーテに会いに行った時、彼は29歳の凡庸な新進作家に過ぎませんでした。ゲーテをしても、初対面の彼に時代を切り開く才を見出すことはできなかった代わりに、みずからの人生の記録係として彼以上の人物はいないと直感し、近くに住まわせまでしてその後10年にわたる親密な交流を築いていきました。

ゲーテは彼にさまざまな教えを注ぎ続けましたが、一流の自然科学の研究者の立場から、自然との向き合い方について「自然は、つねに真実であり、つねにまじめであり、つねに厳しいものだ。自然はつねに正しく、もし過失や誤謬があるとすれば、犯人は人間だ」「自然は、生半可な人間を軽蔑し、ただ、力の充実した者、真実で純粋な者だけに服従して、秘密を打ち明ける」と語っていました。

ここには、現代人が失ってしまった畏敬の念というものがどんなものであるか、また何をもたらしてくれるのかが的確に述べられているように思います。そして、エッカーマンにとっては、ゲーテこそが何よりの‟自然”そのものだったはずです。

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