アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1第15戦ロシアGPでチームはあまりにも多くのミスを犯したとして、ポイントを獲得できなくて当然であると述べた。ガスリーは、チームとしてミスについて振り返り、改善を図る必要があると考えている。
予選でトップ10入りを逃したことから、ガスリーの苛立ちは高まっていった。ガスリーはQ2終盤にインターミディエイトの新品タイヤを履いてアタックすることを希望したが、チームは彼をステイアウトさせた。ガスリーはそのチームの判断は誤りだったと主張している。今年、11回にわたって予選トップ6を獲得してきたガスリーだが、ロシアでは12番手に終わった。
他者のグリッド降格によって11番グリッドからレースをスタートしたガスリーは、1周目に14番手にポジションを落としたが、第1スティントを非常に長くとることで、ピットストップ直前には6番手を走行していた。
第2スティントでは15番手を走っていたものの、レース終盤に雨が降り出したことで、ポイント圏内に浮上するチャンスが出てきた。しかしチームはガスリーをステイアウトさせ、インターミディエイトタイヤへの変更が遅くなり、ガスリーは13位フィニッシュという結果にとどまった。
終盤の雨は次第に激しさを増したため、早々にピットストップした者が上位に浮上した。レースをリードしていたランド・ノリス(マクラーレン)は、タイヤ交換を遅らせたことで高い代償を払う結果になり、7位に終わっている。
「全体として第1スティントはとてもよかった。30周の間、(メルセデスのバルテリ・)ボッタスを後方に抑えていたし、ピットストップを終えた後、僕の後ろに下がった(フェラーリの)カルロス(・サインツ)を抑え続けることもできた」とガスリーは言う。
「第2スティントでは、雨が降る前はボッタスのすぐ後ろを走っていた。彼らは(早々に)ピットストップを行ったが、僕たちはステイアウトすることに決めた。その結果、彼らは5位でフィニッシュし、僕たちは13位だった。あの時に僕たちは大幅に遅れをとったんだ。改善できる点についてもう一度検討するつもりだ」
ここまでの15戦中、10回入賞を果たしているガスリーだが、この2戦は連続してポイント圏外に終わった。イタリアGPでガスリーはレーススタート直前から問題に見舞われ、結局トラブルのために3周でリタイアしている。
「モンツァでのペースは強力だったし、ここでもそうだった。でも僕らはその速さを生かすことができなかった」とガスリーは語った。
「今週末、僕たちはポイントには値しなかった。あまりにも多くのミスを犯したからね」
「F1はすべてを完璧に行う必要がある難しいスポーツだ。僕たちは十分な仕事ができなかったのだから、ポイント獲得の資格はなかった」
「頑張って、もっと強くなって、トルコに戻ってくるつもりだ」