自然豊かな場所で子どもを育てるのは素晴らしいことだが、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはいけない。このほど「虫さんと遊んでるの」と言った1歳半の娘が大きなタランチュラと遊んでいるのを発見し、飛び跳ねて驚いた父親の姿が話題を呼んでいる。『Fox News』などが伝えた。
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米アリゾナ州ツーソン在住のデイヴィッド・リーマンさん(David Lehman、36)は今月初旬、自宅の裏庭にあるテラスで1歳半の娘ブレークちゃん(Blake)を遊ばせていた。
デイヴィッドさんは「ブレークは最近話せるようになってきたから、『何と遊んでいるんだい?』と声をかけると『虫さんだよ』と答えたんだ。この時期はそこら中に虫がいるから、小さな虫を捕まえたのかなと思っていたよ」と当時を振り返る。
その後、デイヴィッドさんはどんな虫か確認してみようと歩み寄った。当時の様子は設置していた監視カメラの映像に残されており、ブレークちゃんはイスやテーブルが並ぶ間に座り込んでコーヒーが入っていた缶を覗き込んだり手を入れたりして遊んでいる。近づいてきたデイヴィッドさんに見せようと、ブレークちゃんは虫を入れて遊んでいたコーヒー缶を持ち上げた。
そして次の瞬間、缶の中を覗いたデイヴィッドさんは叫びながらブレークちゃんが持っていた缶を払いのけ、ブレークちゃんを抱えて飛び跳ねるようにしてその場を離れた。
実はブレークちゃんが缶に入れて遊んでいたのは、大きなタランチュラだったのだ。デイヴィッドさんは小さな虫だと思っており、予想外の大きさだったタランチュラを見てここまで取り乱すのにも納得がいく。
タランチュラは毒グモとして知られているが、その毒性は命を落とすほど強いものではない。『ナショナルジオグラフィック』によると一般的なハチの毒よりも弱いという。
「ブレークが見せてくれた時、『これは小さな虫なんかじゃないぞ』と思いましたね。娘の手に比べてとても大きく見えたんです」と当時の状況を明かすデイヴィッドさんは、反射的に思いっきり缶を弾き飛ばしたという。
缶を握り締めていたブレークちゃんはその場に倒れ込んでしまったが、幸いにも人工芝が敷かれていたので無事だった。
缶を叩いたことでタランチュラが飛び出してブレークちゃんの肩に乗ってしまったが、デイヴィッドさんはすぐにブレークちゃんを抱き上げてタランチュラから遠ざけた。
動画は驚いたブレークちゃんが泣き出してしまうところで終わっているが、その5分後には泣き止んだという。その後、デイヴィッドさんも落ち着きを取り戻すと、タランチュラを見つけ出して外へ逃がしたそうだ。
当時は相当驚いていたデイヴィッドさんだったが、のちに「これまでで一番恥ずかしい瞬間だと思う」と語っている。しかしタランチュラは足の長さを含めると最大で28センチほどの大きさになると言い、突然こんな大きなクモを見たら誰だって驚くだろう。
自身の反応を恥ずかしがっているデイヴィッドさんだが、この映像を見た人々からは「娘を救う素晴らしい父親だ」「素早い反応がすごいね」と称賛の声があがった。
一方でタランチュラに危険なほどの毒性がないことを知っている人からは、「大げさだよ」「タランチュラをペットとして飼っている人はいっぱいいるよ」といったコメントも見受けられた。
なお幸いにもブレークちゃんは今回の件がトラウマにはならなかったようで、デイヴィッドさんは「ブレークは今でも外を探検するのが大好きですよ」と明かしている。
画像は『LADbible 2021年9月23日付「Terrifying Moment Man Realises ‘Bug’ Daughter Playing With Is Massive Tarantula」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)