元祖スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(2008年撮影) カナダ出身の元祖スーパーモデル、リンダ・エヴァンジェリスタ(56)が美容整形術に失敗したことを告白した。リンダは5年前に脂肪冷却痩身治療を受けた後「無残な姿になった」と言い、引きこもり状態になってしまったという。
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1990年代を代表するスーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタが現地時間23日、自身のInstagramで「真実」「私のストーリー」とハッシュタグを添えて声明を発表。ここのところ表舞台から離れていた理由や美容整形による恐ろしい体験を告白した。
リンダは5年前、米国で研究開発された医療用機器「ゼルティック」を使用した「クールスカルプティング」と呼ばれる脂肪冷却痩身治療を受けたという。施術は痩せたい部位の脂肪を氷点下まで冷却して脂肪細胞を破壊し、凍って死んだ脂肪細胞が肝臓で分解されて体外に排泄させるものだ。メスを使わず痛みもほとんどない施術で、日本の厚生労働省にあたるアメリカ食品医薬品局に認可されている。
リンダはこの施術を受けた後「5年間にわたって苦しみ、そのことを隠し通してきました。そして、過ちを正すための大きな一歩を踏み出しました」と明かし、最近スポットライトから遠のいていた理由について説明した。
「それはゼルティックのクールスカルプティングの施術により、無惨な姿になってしまったからです。期待した効果とは真逆の結果となり、脂肪細胞を減らすどころか増やしてしまいました。痛みを伴う矯正手術を2回受けましたが、体型は永久に変形してしまったままです。」
そんなリンダは施術後に奇異性脂肪過形成(PAH)を発症したが、施術前にはこのような副作用のリスクについて適切な説明はされなかったそうだ。
「PAHは私の生活を破壊しただけでなく、私を深い憂うつと悲しみ、そして最低の自己嫌悪のサイクルに陥れた。その結果、私は隠とん生活を送ることになったのです。」
苦しみぬいたリンダは「私は今回訴訟を起こすことで、恥を払拭するために前進し、自分の話を公にすることができました」とゼルティックに対して法的措置を取ったことを告げた。
そして最後には「私はこのような生活をすることに疲れ果ててしまいました。もはや以前のような姿ではないけれど、胸を張ってドアの外に出て行きたいと思っています」と、将来に向けての決意を伝えた。
リンダの勇気ある告白に、ファッション業界からサポートを表明するコメントが続々と寄せられた。
「モスキーノ」のクリエイティブディレクター、ジェレミー・スコット氏は「あなたは今もこれからもずっとスーパーモデルであり続ける。その輝かしい経歴に、勇気というスーパーロールモデルの名が加えられた。愛しているよ」と綴った。
リンダと共に90年代に活躍したスーパーモデルのシンディ・クロフォードは「あなたの強さと真の本質は、永遠に認識されるアイコニックなものよ。ブラボー!」と称賛。モデルのジジ・ハディッドは「あなたのライフワークは今年活躍しているか否かに関わらず、何世代ものモデルにインスピレーションを与え続け、ファッション界に貢献しています。勇気ある生きるアイコンは、多くの人々を刺激して守ってくれる。あなたの美しさは決して奪われない。ありがとう、強さと愛と輝きを送ります!」と敬意を表した。
画像2、3枚目は『Linda Evangelista 2017年2月9日付Instagram「Congrats @laurabrown99 and thank you for featuring me in your new @instylemagazine where I speak about my relationship with Erasa skincare.」、2019年6月14日付Instagram「Most happy hike this morning!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)