Mスポーツ・フォードWRTに所属するアドリアン・フルモーが、WRC世界ラリー選手権の次戦第10戦フィンランドでコドライバーを変更することになり、ルノー・ジャムールに代わってアレクサンドル・コリアが起用されることが明らかにされた。
フルモーは先週、2021年にWRC最高峰カテゴリーにステップアップする以前から、約3年にわたってラリーをともに戦ってきたジャムールと袂を分かつことを発表した。
今シーズン途中からレッドブルのサポートを受けているフランス人は、その時点でベルギー人コドライバーに後任となる人材を明かさなかったが17日、同じフランス人のコリアを新しい相棒に迎えるとアナウンスした。
「アレクサンドル・コリアが、フィンランドで僕と一緒に走ることを発表できてうれしく思う」とコメントしたフルモー。
「大きなチャレンジが待っているので、持てるパフォーマンスのベストを尽くすつもりだ。最初のラリーで発見できることはたくさんあるが、僕はいつもチャレンジだ大好きだ!」
コリアはWRカーでのWRC参戦経験こそないものの、シリーズではお馴染みの選手だ。彼は今シーズン、WRC3のチャンピオンシップリーダーであるヨハン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)とともに同クラスを戦ってきた。
また、2016年にはジュニアWRCでヴァンサン・デュベールとペアを組んでラリーに出場。その他の国内ラリーでも経験を積んでいる。
フォード・フィエスタWRCで最高峰カテゴリーにデビューするコリアは、「WRCでアドリアンと一緒にドライブできることになり、とてもラッキーだ」と語った。
「夢が叶うときがきた。ラリー・フィンランドは本当に難しいので、ふたりの間のマークを見つけるための仕事がたくさんある。僕たちはそれをできるだけ早くしなければならないだろう」
既報のとおり、トヨタ育成の勝田貴元も新しいコドライバーとともに挑むことになる“高速グラベルラリー”WRC第10戦フィンランドは、10月1~3日に開催される予定だ。