9月19日、ロードレース世界選手権のMoto3クラスに参戦しているSterilgarda Max Racing Team(ステリルガルダ・マックス・レーシング・チーム)は、2022年に佐々木歩夢を起用すると発表した。
Moto3クラスに参戦しているマックス・レーシング・チームは、元WGPライダーのマックス・ビアッジがチーム代表を務めるチームだ。
2018年までMoto3クラスに参戦していたSudmetal Schedl GP Racingとのコラボを結成しており、初年度の2019年はKTMのマシンを走らせた。そして、2020年からはハスクバーナのマシンに乗り換えている。
そのマックス・レーシング・チームに、2022年から佐々木が加入することが発表された。佐々木のチームメイトは、まだ決まっていない。
佐々木は2015年にアジア・タレント・カップで王者を獲得し、翌2016年にレッドブル・ルーキーズ・カップで日本人初のチャンピオンを獲得したライダーだ。
Moto3クラスでは2016年に1戦スポット参戦した後、2017年シーズンからフル参戦しており、初年度はルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
序盤3年間はホンダのマシンに乗っていたが1度のポールポジションのみに留まり、2020年からレッドブルKTMテック3に移籍してKTMに乗り換えた。そして、2020年は2位表彰台を一度、2021年は3位表彰台を一度獲得している。
来季からはマックス・レーシング・チームでハスクバーナのマシンを駆り、フル参戦6年目を迎える。
現在、日本人ライダーの2022年Moto3ラインアップは、他にCIP Green Power(CIPグリーンパワー)の鳥羽海渡、Leopard Racing(レオパード・レーシング)の鈴木竜生が決定している。
佐々木は「来年はステリルガルダ・マックス・レーシング・チームからMoto3クラスに参戦することが決まり、本当に嬉しく思っています」とコメントした。
「序盤から良いパフォーマンスを発揮して、このチームの可能性を最大限に活かすことができるようにしたいと思います。世界選手権参戦3年目にして、すでに大きな結果を残しているこのチームの可能性を活かしたいと思います。このような契約を結ぶことができたことに感謝しています」
チームオーナーのビアッジは「ロマーノ・フェナティの後任として佐々木をステリルガルダ・マックス・レーシング・チームに迎えることができて、本当に嬉しい。ロマーノは我々との間で非常に良いパフォーマンスを発揮しているので、簡単な仕事ではなかったが、歩夢は各レースで非常に高いレベルで自分を表現するための適切な成熟度を持っていると確信している」と語った。