F1のチーム代表らによると、F1はモンツァで行われたF1第14戦イタリアGPの予選でトウを探るドライバーたちが引き起こした、コース上の危険な渋滞の問題を削減する方法を見つける必要があるという。
周回の失敗から遅いマシンとの衝突寸前の状況、ピットレーンでの事故まで、金曜日の予選はトラフィック管理の問題が絶えなかった。ドライバーたちはチームメイトやライバルのトウを利用しようと、有利なポジション取りを狙う車列に加わっていたからだ。
フルラップで0.7秒のタイム短縮をもたらすスリップストリームをなんとか得ようとするドライバーたちは、Q2でピットレーンに混乱を引き起こした。有利に立ってQ3での順位を上げようと、複数のマシンがガレージから同時に出てきたのだ。アルピーヌとアストンマーティンの両チームは、危険なリリースを行い、他車を危険な状況に置いたとして、イタリアGPのスチュワードから罰金を科された。
アストンマーティンF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、F1はトラフィックの問題に向けた安全策を見つける必要があると述べた。
「何かが起きる前に、確実に危険を減らすために考える必要がある」とサフナウアーは語った。
「多くの人間がかかわっていた。なぜならここではトウの価値が非常に高いため、皆あの種のことをやろうとするのだ。より良い方法でいかにしていくか考えなければならない」
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、サフナウアーの懸念に同意した。問題は、スピードの殿堂であるモンツァではトウの利用が非常に重要であることに根ざしているという。
「トウは非常に価値がある」とホーナーは『Sky』に語った。
「マックスは最初の走行でタイミングがずれたために巻き込まれてしまったと思う。いたるところにマシンがいたし、ここではラップを締めくくるスピードが非常に速い」
「個別の予選をやって1台ずつ送り出さない限り非常に難しいことだ。すべてはトラックポジションを取ろうとすることにかかっている」
「だがそれは安全である必要がある。そして、もちろんピットレーンも少々おかしくなりつつある。幸い今日はなんの事故もなかったが、このことは我々がよく検討すべきであることは間違いない」
ホーナーはまた、予選の混乱のなか、ドライバーにコース上の遅いマシンの存在についてタイムリーな情報を伝えるチームの役割について疑問を投げかけた。
「もちろん各チームは誰が速いラップを走っているかを彼ら(ドライバー)に伝える。コミュニケーションを取るのがより得策だと感じる時もあるが、私はそれはモンツァでのレースの意味合いのひとつだとも思う」