トップへ

自分を好きになってあげられる自分に……漫画『メンタル強め美女白川さん』が挫けそうな時に効く!

2021年09月14日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

挫けそうな時に効く漫画『白川さん』

 8月に第2巻が発売された『メンタル強め美女白川さん』(獅子・作)。主人公の「白川さん」のモットーは「私は私 可愛く強く」。営業事務の25歳。人目を惹く容姿だということもあり、ひがまれたり、マウントを取られたり、時には嫌がらせをされたり。それでもマイペースに日々を過ごしている。そんな彼女の物語だ。


メンタル強め、というより、立ち直る方法を知っている

 悪口を言われたら落ち込む。いやがらせをされたら、悲しい気持ちにだってなる。それは白川さんも一緒だ。



「この世にはうっかり受け取ってしまいそうになる 悪意やストレスがいっぱい
でもね そんなもので自分の中を満たすなんてもったいない」



 99の褒め言葉より、1の悪口のほうが頭に残ってしまう。1の悪口ばかりを考えてしまい、心の中も頭の中もネガティブなことばかりになってしまい、99の誉め言葉を忘れてしまう。そんな時がある。でも白川さんは「1の悪口」を「ポジティブな1」に脳内変換する術を持っている。


 たとえば、「部長にチヤホヤされて調子乗っている」と言われたら、白川さんの脳内では「私だって仕事頑張ってるのに上司がちゃんと評価してくれない!」になるのだ。会話に齟齬が出るほどの変換だとまずいが、自分が落ち込まないための術ならこれは見習いたいところ。


 そもそも、褒められると謙遜して調子に乗らないように気をつけるのに、悪口はそのまま受け取ってしまう。人間とはしんどい生き物だ。


自分の機嫌は自分でとる

 「自分の機嫌は自分でとる」とはSNSでも見かけたフレーズだが、白川さんは徹底している。自分がどうすれば機嫌がよくなるのか、これまでの人生の経験値からきちんと弾き出している。


 日々、なんとなく過ごしていても、私たちには「ご機嫌になるとき」と、「不機嫌になるとき」がある。白川さんは、ご機嫌になるアイテムとテクニックを常に装備している。考えてみれば、自分を傷つけた人がご機嫌を取ってくれるはずがないし、ほかの誰かに慰めてもらったとしても、「でもあの人はああ言っていたし」とやはり落ち込んでしまう。自分でどうにかするのが一番手取り早いのだ。


自分がされて嫌なことはしない

 ごく当たり前のことなのだが、自分がされて嫌だったことは、他人だって嫌だろう。それぐらい気にしない、という人もいるかもしれないが、言葉を受け取る側のことはわからない。白川さんがニコニコ笑顔で仕事をするのは、仕事相手が仏頂面だったら嫌だな、という発想だ。


 人によっては、「自分がされて嫌だったことは、他人にもしてやりたい」という場合もあるかもしれない。無意味なルールでも後輩に引き継がなければならない場合もあるだろう。自分が我慢しているのに、他の誰かが我慢していないのを見ると腹が立つ、という人もいるのかもしれない。


少し見方と考え方を変えれば、メンタルは強くなる

 白川さんには、真似してみたいところがたくさんある。上記に挙げたこともそうだし、白川さんは常になりたい自分を目指して努力を重ねている。嫌な部分があったら、改善するために試行錯誤を繰り返す。


 白川さんは誰のことも否定しない。よいところを見つけて褒める。そして、なによりまずは自分を好きになること。ひとりでいる時間が増えた昨今。こんな時代だからこそ、もっと自分の好きなところを探す努力をしてみてもいいのかもしれない。白川さんを見習って、嫌だと思っていた部分もチャームポイントに脳内変換をして。誰だってきっと心は強くできるはずなのだ。


メンタル強め美女白川さん (コミックエッセイ)

1,040円

Amazonで詳細をみる