12日にNTTインディカー・シリーズ第14戦ポートランドの予選が行われ、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が、初のポールポジションを獲得した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1敗退となり予選24番手。プラクティスでのエンジン交換で6番グリッド降格のペナルティを科せられている。
残り3戦となった2021年のインディカー・シリーズ。1.964マイルのポートランド・インターナショナル・レースウェイが3連戦の初戦の舞台だ。
予選前のプラクティスでは、前戦でランキング2位に落ちてしまったアレックス・パロウがトップタイムをマークする。スポット参戦するエリオ・カストロネベスが2番手、ジャック・ハーベイが3番手とメイヤー・シャンク・レーシングの2台が続き、ランキングトップのパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)は4番手に。
2018年にポートランドで勝利を飾った佐藤琢磨は、マシントラブルにより最下位。エンジン交換による6番手グリッド降格のペナルティを受けることとなった。
ふたつのグループに別れて争われる予選Q1。グループ1は、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)が58秒8094でトップ通過。オワードは6番手でギリギリQ2進出となる。
グループ2は、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)がトップ通過。パロウが2番手、2019年ウイナーのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)もQ2へと進出する。
チャンピオンを争うランキング4位のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は9番手、佐藤琢磨は12番手でQ1敗退となった。
12台で上位6台を争う予選Q2。58秒7691でトップに立ったのはパロウ。ディクソンが0.0509秒差で2番手。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、ハータ、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)と続き、Q3最後の椅子はローゼンクヴィストが奪い取る。オワードはチームメイトを上回れず7番手でQ2敗退に。
ポールポジションを争うQ3ファストシックス。まずはロッシがトップタイムをマーク。それをディクソンが上回るもロッシもタイムを更新。さらにパロウが58秒7701の好アタックを見世0.0872秒差でロッシを逆転し、自身初となるポールポジションを獲得した。
「インディカー最初のポールでスーパーハッピーさ。最高のポジションからスタートできる。そして僕たちは本当に速いクルマを持っていることをわかっているよ。明日のレースが待ち遠しいね」
「これはモチベーションになるけど、すでに僕たちはやる気満々さ。チャンピオンシップを持ち帰るためにこの3レースにフォーカスしているし、僕たちはそれを手にしようとしている」とパロウはコメントしている。