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アプリリア加入のビニャーレス「終盤6戦は来年の準備。多くのことを素早く学ぶ必要がある」/MotoGP第13戦アラゴンGP

2021年09月10日 17:51  AUTOSPORT web

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アレイシ・エスパルガロ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)/2021MotoGP第13戦アラゴンGP
9月9日、スペインのモーターランド・アラゴンで開催される2021年MotoGP第13戦アラゴンGPを前にプレスカンファレンスが行われ、今大会からアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニでデビューを果たすマーベリック・ビニャーレスが意気込みを語った。

 ヤマハ発動機と2022年まで2年間の契約を締結していたビニャーレスは、契約の途中解除をヤマハに要請。第9戦オランダGP後の6月28日に今季限りでチームを去ることが発表された。

 そして、8月8日の第10戦スティリアGP決勝では、終盤に何度もレブリミットまでエンジンを回すなど危険なマシン操作を行ったことで、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPがビニャーレスを第11戦オーストリアGPのエントリーから取り下げた。

 また、8月16日にアプリリア・レーシングが、マーベリック・ビニャーレスと2022年の参戦に関して、更新のオプションを含む1年契約に合意。8月20日にはヤマハとビニャーレスが慎重に検討した結果、即時に契約を終了することで合意に至った。

 さらに、ビニャーレスは8月31日~9月1日の2日間、サンマリノのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでアプリリアのプライベートテストに参加。問題なくマシンを走らせることができたことから今大会の第13戦アラゴンGPからアプリリアで参戦することになった。

 そのため、ロレンツォ・サバドーリはテストライダーに戻り何戦かにワイルドカード参戦する予定になる。

 そんなビニャーレスは「アプリリアでこの物語を始めることができることにモチベーションが高く飢えているから興奮している」とプレスカンファレンスで語った。

「これからの6戦は、来年に向けて最善の準備をするためのプレゼントにすぎない。僕たちの優先事項は学ぶことで、今までとはまったく違うので、多くのことを素早く学ぶ必要がある」

「確実に、今年は自分の中でたくさんの火がついてしまった。僕はプッシュしたいだけだ。しばらく(レースから)離れたけど、良い手段で戻って来たと思う。2日間のテストの後、ここにいて、週末に経験を詰めることはポジティブだし、あとは学ぶだけだ」

 また、前戦の第12戦イギリスGPでアプリリアに初表彰台をもたらしたチームメイトのアレイシ・エスパルガロはビニャーレスの加入について以下のようにコメントした。

「マーベリックが僕たちのチームに加わったことをとてもうれしく思う。彼はアプリリアのレースストーリーのなかで、最高の瞬間にやってきたと思う」

「マーベリックとアプリリアのことや加入について長い間話し合ってきたが、オーストリアでの出来事を経て、彼が僕たちと再びレースをすることができるようになったことをとても喜んでいる」

「僕のチームメイトとして、テストチームの役割でサバ(ロレンツォ・サバドーリ)と非常に強力なチームを持っていると思う」

「僕たちにとって未来は明るいと思う。もちろん、今の状態から改善することは簡単ではなく、レベルは非常に高く、僕の前にいるライダーもマシンも非常に強いけど、挑戦はとても美しいので、マーベリックと僕はそれに向けて準備ができているよ!」

 レギュレーションにより、2021年にビニャーレスがこれまで獲得したポイントは、ヤマハとモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのポイントだけでなく、ビニャーレス個人のポイントとしても引き継がれる。そして、これからアプリリアでポイントを得ると、引き続き95ポイントからカウントされ、アプリリアとアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニにも加算される。