原画の展示は「年代記」と題し、「ベルセルク」1巻からではなく百年戦争が幕を開ける「前史」から始まり、ガッツの幼少時代である「黄金時代~誕生~」、ガッツが鷹の団と出会う「黄金時代~邂逅~」と作中の時系列に沿って並ぶ。「Diary of Hawk Soldiers」と題したスペースでは、鷹の団の栄光を想起させる赤い壁にメンバーのカラー原画やモノクロイラストが額縁で飾られていた。そして、壁の色が赤からおぞましい紫に。「年代記」に展示される原画シーンが、多くの読者に衝撃を与えた「蝕」のエピソードに突入。絶望し、うめき、叫ぶ鷹の団の姿が真に迫る、三浦渾身の迫力ある筆致で描かれた原画を間近に見られる。また「蝕」シーンを再現した大型ジオラマも設置。憤怒や憎悪、恐怖の表情を浮かべた無数の顔、そしてゴッド・ハンドたちの空間がお目見えした。
「大ベルセルク展に巨大ゾッド像を降臨させよう!!」と題したクラウドファンディングによって会場に“降臨”した、等身大に近い使徒形態のゾッドは、「大ベルセルク展」の見どころのひとつ。また会場の途中途中に鎮座する精巧なフィギュア、大型のスタチューも見逃せない。プライム1スタジオ、ART OF WAR、マックスファクトリーといった「ベルセルク」の立体物を数多く制作してきたメーカーの作品が数多くお目見えしている。そのほかゴドーの鍛冶場、栗パックの森、キャスカ人形など、作中のシーンが再現されたコーナーも楽しめる。