トップへ

カーシェアの認知率は7割超 - 実際に利用したい人の割合は?

2021年09月08日 17:51  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
J.D. パワー ジャパンは、「コロナ禍でのカーライフやクルマの意向」に関するアンケート調査結果を9月7日に発表した。調査は、2021年6月1日~6月30日の期間中、20~69歳の2,800名を対象にインターネットで行われた。

まずは、一定時間の利用で1台を複数の人で共同所有(シェア)する「カーシェアリングサービス」の認知度について尋ねた。「カーシェアリングサービス」を知っているかを聞くと、「名前を見聞きしたことがある」40%、「サービス内容を知っている%」33%(何となくは知っている:25%、詳しく知っている:8%の合計)という結果に。全体の7割以上(73%)がカーシェアの存在を認知していることがわかった。

次に、世代別の認知率(「名前を見聞きしたことがある」「何となくは知っている」「詳しく知っている」の合計)を見ると、若年層(20~34歳)は68%、ミドル層(35~44歳)は72%、プレシニア層(45~59歳)は75%、シニア層(60~69歳)は77%となっている。世代が上がるにつれ、よりカーシェアになじみがあることが分かった。

また、現在、車を保有している層と保有していない層で認知率を比較。車保有層の認知率は76%、非保有層は63%となり、車保有者層の方がカーシェアの認知率が高い傾向に。

さらに、自宅周辺で、カーシェアリングサービスが利用できる場所を知っているか尋ねると、「知っている」との回答は3割弱(29%)という結果に。カーシェアリングサービスの存在を知っている割合に比べ、自宅近くで利用可能なステーションを知っている人は少なかった。

地域別に「知っている」の回答割合を見ると、東京、神奈川、大阪居住の回答平均は41%、次いでステーション数の多い5県、千葉・埼玉・愛知・兵庫・福岡在住の回答平均は31%、それ以外の地域居住の回答平均は20%となり、地域によって大きな違いが表れた。

次に、車の保有や利用の仕方について今後検討するものを尋ねたところ、カーシェアリングサービスの利用を「検討する」と回答したのは全体の6%だった。一方、レンタカーの利用を「検討する」と回答したのは全体の15%となり、カーシェアがレンタカーに比べまだ十分に浸透していない状況がうかがえた。

また、カーシェアリングサービスとレンタカーの両方を検討する人の割合を見ると、カーシェアリングサービスの利用を検討する人のうち、6割以上(63%)がレンタカーの利用も検討していた。

さらに、カーシェアの利用検討意向を地域別に見ると、東京都で13%、神奈川で10%、大阪府で9%、その他の地域は平均して3%という結果に。自宅周辺のステーションを「知っている」と回答した傾向と同様に、利用検討においても地域差が見られた。(MN ワーク&ライフ編集部)