2022年にメルセデスF1チームのレギュラードライバーになることが決定したジョージ・ラッセルがコメントを発表、最強チーム、メルセデスでの今後のチャレンジへの意気込みを語るとともに、2019年から所属するウイリアムズチームへの感謝の気持ちを示した。
バルテリ・ボッタスが2022年にメルセデスからアルファロメオに移籍することが、9月6日に発表された。その翌日、メルセデスは、ボッタスの後任として、7度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンのチームメイトに、2022年からラッセルを起用することを正式に発表した。チームはラッセルと「長期契約を結んだ」と述べている。
「ひとりの人間としても、プロのドライバーとしても、今日は特別な日だが、複雑な感情を抱いている。来年メルセデスに加入することになり、興奮しているし光栄な思いだ。キャリアにおいて大きな一歩になる。一方で、ウイリアムズのチームメイトや友人たちに別れを告げなければならない」とラッセルは語っている。
「ウイリアムズのすべてのメンバーと働くことができたこと、F1でウイリアムズの名前を代表して走ることは光栄なことだった。僕が2019年に加入して以来、ウイリアムズを本来のポジションに戻すため、皆で協力し合ってたゆまぬ努力を続けてきた。予選順位をひとつでも上げるため、1点でも多くつかむため、コンマ1秒でも削るために、僕たちは戦ってきた。どれほど厳しい状況でも、諦める者はいなかった。そのことに僕は日々、刺激を受けてきた」
「ウイリアムズは真のハートと魂を持つレーシングチームだと僕は思う。このチームで過ごすすべての瞬間を愛してきた。僕たちのストーリーを最高の形で締めくくるため、今まで以上にプッシュしていくつもりだ」
「来シーズンに向けて、わくわくしていないと言えば嘘になる。とてつもなく大きなチャンスであり、このチャンスをしっかりと両手でつかむつもりだ。ただ、このチャレンジの大きさを甘く見てはいない。たくさんの学習を積んでいかなければならないだろう。バルテリが設定したハードルは高い。彼は毎週安定して好結果を出し続け、優勝やポールポジションを達成することで、チームが数々の選手権タイトルを獲得するために貢献してきた」
「僕の目標は、(チーム代表)トト(・ウォルフ)、チーム、そして取締役会が示してくれた僕への信頼に応えることだ。チームの成功を継続させるために自分の役割を果たすつもりだし、チームメンバーたちに誇りに思ってもらえるような仕事をしたい」
「もちろん、新しいチームメンバーのひとりはルイスだ。彼は史上最高のドライバーだと僕は思っている。僕はゴーカート時代からルイスを尊敬してきた。コース上でもコース外でもロールモデルとなる人物から学ぶ機会を得ることは、僕にとって、ドライバーとして、プロとして、ひとりの人間として、大きなプラスになるだろう」
「ウイリアムズのドライバーとして走るのはあと9戦だ。彼らと過ごす時代のなかでベストな9戦にしたいと思っている。それが終わった後で、2022年に目を向けるつもりだ」
「ウイリアムズ、メルセデス、そして今日まで僕を支えてくれたすべての人たちに心から感謝する。皆さん全員のおかげで僕はここまで来ることができたんだ」