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創業20周年「グラニフ」がリブランディング スニーカーやマグカップなど非アパレル領域拡大へ

2021年09月07日 15:52  Fashionsnap.com

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グラニフ原宿店 外観 Image by: FASHIONSNAP
「グラニフ(graniph)」が、創業20周年を機にリブランディングすると発表した。これまでは「Design Tshirts Store graniph」と打ち出し、グラフィックTシャツを中心に展開してきたが、今後はスニーカーやマグカップといった非アパレル領域を開拓し、5年後の売上高は現在の3倍にあたる300億円を目指す。

 グラニフはグラフィックに特化したSPAブランドとして2001年に設立し、Tシャツを中心にアパレルアイテムを販売している。デザインに起用するグラフィックはオリジナルに加えて漫画やアニメ、ゲーム、音楽まで幅広く、ブランドの強みとなっている。「ビューティフルシャドー」や「コントロールベア」といったオリジナルコンテンツは年間100種類以上を展開し、売上の6割を占める。
 リブランディング後のグラニフは「グラフィックライフを提案するブランド」と位置付ける。店頭などで使ってきた「Design Tshirts Store graniph」のロゴは「graniph」のみに一新し、右下に丸gマークを配したシンプルなデザインに順次変更する。

 今後開拓していく非アパレルのシェアは5年後に50%まで拡大を目指す。スニーカーは今年5月にEC限定で実施した先行販売では1500足が即完売したという。グラニフの村田昭彦社長は「我々は商品をキャンバスと捉えているが、キャンバスになりうる商材は無限にある」と成長余地について説明した。
 出店戦略においては、これまで50~70平方メートルを標準としていた店舗面積を150~200平方メートルに拡大し、今期は20店舗を出店する予定。大型店の出店も視野に入れている。近年は閉店が続いていたが、「スクラップ&ビルドの一環」(村田社長)としている。今年8月時点の店舗数は124店舗。来期以降も商業施設を中心に、毎年20~30店舗を新規オープンする。
 また、現在97万人の会員を擁する公式オンラインストアを10月にリニューアルする。ブランドコンテンツの発信やユーザビリティの改善、店舗受取機能の導入に加えて、オンラインストア上でオリジナルデザインのグラフィックアーカイヴを注文できるオンデマンドプリントサービス「graniph Graphic Factory」を新たに始動。これらの施策でEC化率を現在の27%から50%に高める狙いだ。
 リブランディング後の初の店舗として、今年2月に閉店した原宿店を都内最大規模の旗艦店として同地に再出店。店舗面積は185平方メートルで、約200平方メートルほどあった旧原宿店よりも規模を縮小する。オープン日は9月8日。「ドラゴンクエスト」シリーズとのレーベル「DQ+g」やアニメ「スポンジ・ボブ」のコラボアイテム、同店限定デザインのグラフィックTシャツに加えて、新カテゴリーの商品約450型とキッズ・ベビー商品などをラインナップする。グラフィック商品の価格例はTシャツが2750円、マグカップが1980円、スマホケース(iPhone12)が3300円、スニーカーが7700円。

 オープンを記念し、9月20日までイメージマジック社との協業で「graniph Graphic Factory」の期間限定ポップアップを隣接スペースで開催。計10種のオリジナルグラフィックを10色のバリエーションで展開し、計100型の組み合わせから好きなデザインを選ぶことができる。価格は2750円(すべて税込)。Tシャツはその場でプリントして手渡しする。


■グラニフ原宿店オープン日:2021年9月8日(水)営業時間:11:00~20:00住所:東京都渋谷区神宮前6-12-17 ダイヤモンドビル1階 ■期間限定ポップアップストア「graniph Graphic Factory」期間:9月8日(水)~9月20日(月)営業時間:12:00~18:00