2021年F1第13戦オランダGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。
■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 予選=5番手
4番手を逃したのは残念だったけど、最終的に5番手と6番手のグリッドを獲得できて、僕たちにとって堅実な予選になった。おそらく、僕は最後のランでフロントウイングのセッティングをちょっと攻めすぎて、セクター2でリヤを失ってしまった。
レースについては、タイヤのデグラデーション(性能劣化)にまだ疑問が残る。フリー走行でロングランのシミュレーションがあまりできなかったから、できる限りタイヤをマネジメントするつもりだ。ここではオーバーテイクが難しいから最も重要なのはいいスタートを決めることだね。
■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=4番手
予選4番手という結果はものすごくうれしい。今回ここまで来るのは簡単ではなかった。プラクティスでは少し苦しみ、ペースが不足していた。でもなんとかタイムを見つけ出して、一番重要なタイミングで強力なラップを決めることができたんだ。明日はセカンドロウからスタートだ。そう言えるのは最高の気分だよ。
このコースで予選がどれだけ重要かは十分承知している。決勝中にオーバーテイクするのはかなり難しいだろうからね。僕たちは今日という大事な日にとてもいい仕事をすることができた。
チームが素晴らしいマシンを用意してくれたおかげで、明日、とても有利なポジションからスタートできる。良い結果を持ち帰るために全力を尽くすよ。
(『Sky Sports』に語り)フェラーリ2台に予選で勝てるなんて信じられない。すごい結果だね。いいスタートを切れれば、ポジションを守れると思う。ここはオーバーテイクがものすごく難しいからね。だから予選が何より重要だった。
決勝では何が起こるか分からない。それをうまく利用していきたいと思う。簡単なレースにはならないだろう。72周のなかでいろいろなことが起こり、大勢のドライバーが脱落していく。エキサイティングなレースになるはずだよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=3番手
楽しい予選だった。このサーキットは本当に素晴らしい。特に高速のミドルセクターとバンクのついたコーナーがいいね。雰囲気も最高だ。
マシンの感触は良かったが、今日はレッドブルには届かなかった。僕たちはセクター1、特にターン2と3で少し後れている。
Q3での僕の最後のラップはベストの出来ではなかった。ターン11まではいいタイムで来ていたが、その後、少し欲張って、ブレーキを遅らせすぎた。
でも2台がトップ3に入ったのは大事なことだ。まだあらゆるチャンスがあるし、明日はアタックしていくよ。オーバーテイクの難しいコースだけれど、スタートと戦略によってチャンスが生まれるだろう。絶対に素晴らしいレースになるよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=2番手
あと一歩およばなかった。全力を尽くしたんだけどね。マックスは、ポールポジションにふさわしい素晴らしい仕事をした。
僕は昨日のFP2を(トラブルで)失ってから、なんとか後れを取り戻さなければならず、その分、今日は苦労した。それでもマシンの感触はよかったし、コースも走っていて楽しかった。
オランダのファンの皆に心から感謝したい。この国に来ることができてとてもうれしいよ。歓迎してくれて本当にありがとう。これほど大勢の観客を見たのは久しぶりのことだ。彼らのためにいいショーを提供したい。
ここはオーバーテイクが難しいコースだから、決勝は楽ではないと思う。でも戦略が大きい役割を果たすことになるだろう。僕らのマシンは上位に2台並んでいるから、ふたりで全力を尽くしてレースをするつもりだ。
(予選後の会見で語り)最後のラップ、特にセクター2と3は、限界ぎりぎりだった。だからものすごくうれしいよ。それ以前は、彼ら(フェルスタッペンとレッドブル)に大きく離されていたのに、これほど近づくことができたのだから。あと1セッションあったら、もっとタイムを上げられたんじゃないかな。
■レッドブル・レーシング・ホンダ
マックス・フェルスタッペン 予選=ポールポジション
ポールポジションを獲ることができて最高の気分だ。ここはホームグランプリのひとつだからなおさらうれしいよ。僕がフィニッシュラインを通過するたびに、観客の皆は熱狂的な声援を送ってくれた。グランドスタンドで楽しんでいる人たちの姿を見ることができたのは素晴らしいことだ。
FP1の時点から走るのを楽しんでいたが、予選で搭載燃料量を減らして走った時の感覚は信じられないようなものだった。セクター2、バンクのついたコーナー、最終コーナーでは全開でいける。とても興奮したし、走っていてものすごく楽しかった。昔ながらのサーキットで、鈴鹿のように流れがよく高速のレイアウトだ。F1カーのグリップを実感できるし、チャレンジングなんだ。こういうサーキットを走るのは本当に楽しい。
今日はチーム全体がとてもいい仕事をした。昨日と比べてマシンがまた一歩前進したと思う。予選は赤旗が出て難しい展開になった。ここはミスが許されないコースで、だからこそエキサイティングなんだ。いいラップを走れたと思う。
でも(最後のアタックラップで)ロスをした場面が2回あった。まず、バンピーなターン3からの立ち上がりでダブルシフトでロスをした。もうひとつは最終コーナーでDRSが開かなかった。これについては調べる必要がある。でも幸いそのラップタイムでポールを獲ることができてよかったよ。
このコースはオーバーテイクがとても難しいから、グリッド先頭からスタートすることが重要だ。スタートをうまくやることがカギになる。それができたら、あとはタイヤを労わりながら走る。新しいコースでは混乱が起きる可能性があるから、それに警戒する必要もあるね。
メルセデスは強力だと思う。今日はとても僅差だった。明日は思っているほとスムーズにはいかないだろう。
(予選直後、「最後のラップでDRSに問題があった」というクリスチャン・ホーナー代表の発言について聞かれ)そうなの? それは知らないな。その前から(他の)問題が始まっていたから。でもDRSが閉じていたのは気付かなかった。それはよくなかったね。