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音楽家「シューベルト」をおにぎりで表現 儚いアートに注目集まる

2021年09月05日 12:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

音楽家「シューベルト」をおにぎりで表現 儚いアートに注目集まる

 歌曲「魔王」やピアノ五重奏「鱒」など、後世に受け継がれる数々の名曲を生み出したことで知られる音楽家「フランツ・シューベルト」。学校の音楽室に展示された肖像画を覚えている方も多いと思いますが、そんなシューベルトの肖像をなんと「おにぎり」で表現した作品がツイッターで注目を集めています。


 黒くうねった短髪と、眼鏡といった特徴的なパーツには海苔や黒ごまなどの和の食材を使用。デフォルメされたシューベルトが何ともかわいらしい姿で再現されています。


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 「おにぎりのシューベルト」を制作したのは、おにぎり劇場さん(@mZHtgivNQr33RCL)。


 「おにぎりを握ってデコって写真を撮って鑑賞したらすぐ食べる。儚いアート」である「おにぎりアート」を多数手掛け、SNSやYouTubeを中心に公開。過去の約150作品を収録したフォトブックを今秋(2021年秋)小学館より刊行予定です。


 「シューベルト」以外にも「ベートーヴェン」「バッハ」といった音楽家のおにぎり作品を制作しており、今回で音楽家シリーズは第三弾。


 人物を作る際は首元が細いと崩れやすくなるため、首元がしっかりしている音楽家たちは制作に適しているのだそうです。なるほど、そんな理由があったとは!


 制作の上で特に難しかったと語るのは「髪型の表現」。黒くカールした髪型に試行錯誤した結果、材料には黒ごまペースト、昆布の佃煮、黒すりごまを使用。特に前髪部分における昆布の立体感や光沢の表現が素晴らしく、難しい髪型が見事に再現されています。


 作品の制作後はいつも通り実食。味の感想をうかがうと「海苔巻きと昆布の佃煮の組み合わせでしたので美味しくいただきました」とコメント。食べるのがもったいないほどの出来栄えですが、賞味期限のある「儚いアート」だからこそ、より一層作品の魅力が深まるのかもしれませんね。



<記事化協力>
おにぎり劇場さん(@mZHtgivNQr33RCL)


(山口弘剛)