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許斐剛「リョーマ!」は「歴史をぶっ壊すことから考えた」、“無発声”応援上映も決定

2021年09月04日 18:21  コミックナタリー

コミックナタリー

劇場アニメ「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」公開記念舞台挨拶の様子。左から神志那弘志監督、諏訪部順一、皆川純子、朴ろ美、置鮎龍太郎、許斐剛。
劇場アニメ「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」の公開記念舞台挨拶が、本日9月4日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、原作・製作総指揮を務めた許斐剛、越前リョーマ役の皆川純子、手塚国光役の置鮎龍太郎、跡部景吾役の諏訪部順一、エメラルド役の朴ろ美、神志那弘志監督が登壇した。

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構想と制作に5年と7カ月かかったという同作について、許斐は「22年の『テニスの王子様』の歴史をぶっ壊すことから考えました」と話し、「新しい世代にテニプリを観てほしかったので原点に立ち返って作ることに専念しました」と語る。神志那監督は「実は1回キャラクターを作り変えているんです」と明かし、「当初、少し頭身を小さめに作っていたんです。それを現在のサイズに作り変えました」と裏話を披露した。

主人公のリョーマが中心となって描かれているストーリーに対し、皆川は「原点回帰を感じました。1人のテニス少年・越前リョーマのカッコよさを伝えられたのかなと思います」とコメント。「テニプリ」シリーズ初参加の朴は、連載20年を超える人気作品からのオファーに驚いたといい「『テニプリってあのテニプリ?』とマネージャーに2度聞き返しました。皆川さんが大切にしている作品に、ゲストして参加させていただけるということで、絶対彼女に恥をかかせちゃいけないなという思いを持って、臨みました」と収録時の思いを語った。

本編の一部が異なる「Decide」「Glory」の2タイプが上映される同作。「Decide」では手塚、「Glory」では跡部のオリジナルシーンが描かれることについて、置鮎は「(手塚が)想像以上に甘い歌声だったからびっくりしました。リョーマを口説いているのかな?と思うくらい(笑)」と語り、「『Decide』を観たあとに、『Glory』を観たら、笑っちゃいました」とユニークな跡部の登場に驚いたと話す。諏訪部は「(本編が)すごく良くできていて、びっくりしますよ」とアピールし、「今回は『リョーマ!』でしたが、『クニミツ』や『ケイゴ』も今後あるかもしれないですよ(笑)」とジョークを飛ばした。

最後に、許斐は「『テニプリ』を初めて観る人も楽しむことができる入口の作品になったと思います。劇場に何度も足を運んでもらえるとうれしいです。それが『テニプリ』の未来につながっていくと思います」と話し、イベントをしめくくった。

なお本日のイベントにて、「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」の“無発声”応援上映が全国劇場で開催されることが明らかに。「Decide」は9月17日、「Glory」は9月24日に各日1回ずつ行われる。チケットや開催時間の詳細は作品公式サイトで確認を。また“無発声”応援上映の開催を記念し、明日9月5日10時からギャガオンラインストアでオリジナルペンライトが販売される。

■ 「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」
2021年9月3日(金)全国ロードショー

原作・製作総指揮:許斐剛
原作:許斐剛「テニスの王子様」(集英社 ジャンプコミックス刊)、「新テニスの王子様」(集英社「ジャンプSQ.」連載)
監督:神志那弘志
脚本:秦建日子
劇中歌全作詞作曲:許斐剛
CGスーパーバイザー:菱川パトリシア
アニメーションディレクター:由水桂
CGディレクター:山田桃子
システムディレクター:城戸孝夫
エグゼクティブCGプロデューサー:千田斎
音響監督:高寺たけし
音楽:津田ケイ
音楽プロデューサー:松井伸太郎
3DCG制作:The Monk Studios、株式会社ケイカ
協力:スタジオKAI
総合プロデューサー:依田巽
プロデューサー:新井修平
制作・配給:ギャガ
製作:新生劇場版テニスの王子様製作委員会

□ キャスト
越前リョーマ:皆川純子
越前南次郎:松山鷹志
竜崎桜乃:高橋美佳子
エメラルド:朴ろ美
ウルフ:杉田智和
ブー:武内駿輔
フー:竹内良太
アダム・アンダーソン:山路和弘
クリス・バークマン:奈良徹
ベイカー:楠見尚己
ウェズリー・ヴォーン:伊藤健太郎
<Decide>
手塚国光:置鮎龍太郎
幸村精市:永井幸子
<Glory>
跡部景吾:諏訪部順一
白石蔵ノ介:細谷佳正

※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記。