2021年09月02日 15:21 弁護士ドットコム
東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走し、松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(当時3)が死亡し、9人が重軽傷を負った事故で、東京地裁(下津健司裁判長)は9月2日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた被告人の男性(90)に、禁錮5年の実刑判決を言い渡した。
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2020年10月から始まった公判で、男性側は、車に異常があったと、一貫して無罪を主張し続けてきた。一方、検察側は、アクセルとブレーキを踏み間違える過失があったとして、法定上限の禁錮7年を求刑していた。
判決文によると、東京地裁は「被告人にはブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込み、そのままアクセルペダルを踏み続けて進行した過失がある」と認定し、男性側の主張を退けた。
この日の判決を前に、遺族の松永拓也さんは、ブログで「一審の判決が出たら、もう辞めにしませんか」「私はあなたと争い続けるためにエネルギーをこれ以上使いたくないのです」と男性に呼びかけていた。