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“世界一履き心地の良いスニーカー” サステナD2C「オールバーズ」が上場申請

2021年09月01日 17:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

人気シューズの「ウールランナー」 Image by: FASHIONSNAP
サンフランシスコ発のライフスタイルブランド「オールバーズ(Allbirds)」を展開するオールバーズ社が、8月31日にニューヨーク証券取引所(NYSE)への株式上場を申請した。IPOでの資金調達額は1億ドル(約110億円)としている。証券コードは「BIRD」。

 オールバーズは元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン(Tim Brown)とバイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー(Joey Zwillinger)が2015年に設立。自社ECのみで販売するというD2Cのビジネスモデルで注目を集め、ニュージーランド産の最高級のメリノウールを使用した「ウールランナー(Wool Runners)」は"世界一履き心地の良いスニーカー"として人気を集めている。サステナブルな製品開発でも知られ、ユーカリの木の繊維を用いた「ツリー(Tree)」などのシリーズを展開。社会や環境に配慮した事業活動を行っている会社に与えられるBコーポレーション(B Corporation)認証を取得している。シューズのほか、2019年にソックスの販売を開始し、2020年にはアパレルラインを立ち上げた。
 ECは35ヶ国で展開するほか、 オフラインにも進出し、今年6月末時点で8ヶ国に27店舗を出店。日本へは2020年1月に上陸し、原宿と丸の内に店舗を構えている。今後の計画として、数年間で国内外の店舗数を大幅に増やす方針だという。
 2020年度は純売上高で前年比13.2%増の約2億1930万ドル(約242億円)を計上した一方で、純損失は2586万ドル(約28億円)と前年の1452万ドルから拡大。2021年度上半期においては純売上高で前年同期比26.6%増の1億1754万ドル(約130億円)と大きく伸長したが、純損失は1000万ドル以上増加し、2112万ドル(約23億円)に着地した。