2022年シーズンのドライバーラインアップを確定させたレッドブル・レーシングは、アレクサンダー・アルボンのF1における選択肢について検討している。
レッドブルは、8月27日(金)にセルジオ・ペレスとの契約を来シーズンいっぱいまで延長すると発表した。この決定は、アルボンにとってレッドブルのドライバー復帰への道が事実上閉ざされたことを意味する。
しかし、それでも現在25歳のアルボンが来シーズンのグリッドに加わることは可能だと、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは以下のように語った。
「アレックスはチームの重要な一員であり続ける。今年、彼は中心的な役割を果たしてくれたし、その役割は来年も続くことになる」
「我々は、来年彼にF1での選択肢を提示できるかどうか検討しているところだ。仮にレースシートには座れなかった場合、今年やってもらったのと同じ役割を担うことになる」
アルボンの2021年のスケジュールには、レッドブルにおける開発作業に加えて、フェラーリを走らせるアルファタウリ・AFコルセからDTMドイツ・ツーリングカー選手権へのスポット参戦も含まれている。先週8月22日(日)には、ニュルブルクリンクで行われた第4戦レース2で初優勝を飾った。
アルファタウリF1がピエール・ガスリー、角田裕毅の両者と2022年のドライバー契約を継続すると予想されるなかで、アルボンが来年F1を走るための選択肢はウイリアムズかアルファロメオに限られるようだが、両チームともレッドブル陣営には属していない。
F1以外のカテゴリーで走る機会について、アルボンは8月中旬にNTTインディカー・シリーズ第12戦が行われていたインディアナポリスを訪れて、いくつかのチームの関係者と接触したという。アルボンが予備的な交渉を行ったデイル・コイン・レーシングのオーナーを務めるデイル・コインは、2022年の候補としてアルボンに「注目していた」と示唆している。
しかし、仮に何事も起こらなかったとしたら、レッドブル・レーシングで現在の役割をこのまま続けることになる。
「どうなるのかは分からない。しかし、彼には能力がある。速いドライバーだ」と、ホーナーは述べた。
「彼はDTMでいい仕事をしている。先週末には初優勝を飾った。同時に、彼は我々のチームの重要な一員だ」