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調理兵の国際料理コンテスト「フィールドキッチン」ウズベキスタンで開催

2021年08月31日 18:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

調理兵の国際料理コンテスト「フィールドキッチン」ウズベキスタンで開催

 軍人たちが日頃の訓練で鍛えた成果をスポーツの形で競う「インターナショナル・アーミー・ゲームス」の中で、調理兵たちが「料理の鉄人」ばりに料理の腕を競う国際コンテスト「フィールドキッチン」が、ウズベキスタンを舞台に開催中。


 野戦調理器具を使い、美しくおいしい料理がテーブルを彩り、参加国の審査員たちを魅了しています。


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 ロシアが主導し、様々な軍人たちの戦技をスポーツの形で競う「インターナショナル・アーミー・ゲームス」。2021年はロシアだけでなく、11の国と地域を会場に競技が開催されるワールドワイドな大会となっています。


 有名な「戦車バイアスロン」をはじめ、軍人の職種ごとにバラエティ豊かな競技が展開される大会の中で、戦闘と直接関係しない競技のひとつが「フィールドキッチン」。調理兵たちによる料理コンテストです。


 これまで、ほかの競技と同じくロシア国内で開催されてきた「フィールドキッチン」ですが、2021年はウズベキスタンで開催されることに。中部ジザフ州にあるファリシュ訓練場に、ロシア、ウズベキスタン、タジキスタン、ベトナム、ベラルーシの5か国を代表する調理兵が集まりました。


競技を前に、各国の調理兵が自国を料理でプレゼンテーションする「マスタークラス」が開催されました。各国は郷土料理をメインに、彩り豊かな料理を並べます。ベトナムはスイカで繊細なフルーツカービングを披露しました。


 競技は3つのステージに分かれています。第1ステージは兵士の本分である射撃。第2ステージからは実際の調理・製パン技能が審査され、各3日のうち最初の2日が料理、3日目が製パンというスケジュールです。


 調理兵のコンテストにふさわしく、使用される機材はレストランで使われるものではなく、無骨な野戦調理器具と移動式のベーカリーユニット。もちろんテントでの野外調理となります。


 第1ステージの射撃でトップに立ったのは、ホスト国のウズベキスタン。ベトナムが2位、ロシアが3位となり、ベラルーシ、タジキスタンが続きます。


 用意された食材を使い、前菜とメイン料理(1日目は魚料理、2日目は魚料理)、スープで構成されるコースと、パン類15個(1品目につき最低5個)を焼く第2ステージでは、1位がウズベキスタン、2位にロシア、3位ベラルーシ、4位ベトナム、5位タジキスタンという結果。これにより、総合順位のトップはウズベキスタンで変わらないものの、2にロシア、3位にベラルーシとなりベトナムは4位に後退、5位にタジキスタンとなりました。


 8月30日には第3ステージの2日目、肉料理をメインとした規定のコース料理で調理兵の腕が競われました。コースはスープに冷製・温製の前菜、そしてメイン料理と飲み物。これを4時間の制限時間内に、20人分(温製前菜のみ10人分)作らなければなりません。


 調理が終わると、審査会場へ料理を運びます。審査では、参加各国から選ばれた審査員が料理の盛り付けや味を項目ごとにポイント化。料理は規定された人数分の出来栄えに、ばらつきがないかもチェックされます。


 この日、トップに輝いたのは173ポイントを獲得したウズベキスタン。ベトナムが170ポイントで2位、ロシアが169ポイントと僅差で3位となりました。4位のベラルーシは148ポイント、タジキスタンが110ポイントで5位となっています。


 最終日を残し、総合1位はウズベキスタンの937.5ポイント。2位は875ポイントのロシアで、ベトナムが733.5ポイントとなって3位に浮上し、728ポイントのベラルーシが4位に後退しました。5位は536.3ポイントのタジキスタンです。


 31日の最終日は食パンの製パン技術を競います。重さ1.1kg~1.2kgのパンを12斤、重さ2kg~2.1kgのパンを1斤焼き、同じパンを均質に焼くことができるか、大きなパンでも規定通り作れるか、それぞれの出来栄えと味が審査される予定です。


<出典・引用>
ロシア国防省 ニュースリリース
ウズベキスタン国防省 ニュースリリース
インターナショナル・アーミー・ゲームス 「フィールドキッチン」競技ページ
Image:ロシア国防省/ウズベキスタン国防省


(咲村珠樹)