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今季5勝目を挙げたクアルタラロ、65ポイントのリードに「チャンピオンシップを考えたくない気持ちが強い」/MotoGP第12戦決勝トップ3コメント

2021年08月30日 09:01  AUTOSPORT web

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優勝したクアルタラロ、2位のリンス、3位のアレイシ・エスパルガロ
MotoGP第12戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスで優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、2位のアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、3位のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が会見に出席。レースを振り返った。
 
■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:優勝

「スタートはよかったと思う。ホールショット・デバイスはちょっと、怖かったんだけどね。僕はフロントとリヤ両方のデバイスを使って、いいスタートを切って2番手だった。そのあとストレートでアレイシ(・エスパルガロ)が僕を交わしたのはわかったんだけど、(フランセスコ・)バニャイアは見えなかった」

「1周目は少し油断できなかったね。8コーナーではワイドになってしまった。でも、昨年よりもフロントタイヤのフィーリングがとてもよくなっていた。ポル(・エスパルガロ)をオーバーテイクしたようなところでは、自信が必要だ。だから、僕はそういう自信があったのだと思う。今回のレースには満足しているよ。苦労するだろうと思っていたコーナーで、問題なかったんだ。だから、すごく満足しているんだ」

「ここに来る前、多くのコメントを見ていたから、不思議だった。ミスをするだろう、プレッシャーがあるだろう、ってね。僕はこういう位置で戦える、現状では唯一のヤマハライダーだからだ。でも、全部反対だよ。バイクには素晴らしいフィーリングがある。ヤマハは僕を急き立ててもいない。ヤマハは僕の仕事にとても満足していると思うし、僕を信頼してくれていると思う。この素晴らしい感じは今までにないものだ」

「(チャンピオンシップでは2番手のジョアン・ミルに対し)この(65ポイントの)アドバンテージがあるから、チャンピオンシップについて考えたくない気持ちが強い。これまでも、オーストリアGPでのフラッグ・トゥ・フラッグのときを除いてチャンピオンシップを考えていなかった。これまでになく、素晴らしい気持ちなんだ」

■アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)/決勝:2位

「この2位表彰台はすごくうれしいよ。チャンピオンシップのランキングをチェックすると、シーズンの前半戦、僕は転倒によるノーポイントが多かった。でも、僕には(トップ争いができる)レベルにあり、ペースがあると思っていて、やっと表彰台に返り咲いたんだ。スタートは10番グリッドだったから、レースは楽なものではなかった。できるだけ早めにオーバーテイクしようと頑張っていた。このパフォーマンスをキープできるように頑張るよ。僕たちはそれができると思うから」

「(今回の表彰台で、シーズン後半戦に勢いがつくだろうと)そう思う。でも、そう簡単なことではないよ。ライバルたちはとても強い。2年前に僕がここで素晴らしいレースをしたのは確かで、昨年は、優勝や2位の好成績だった。でも、今年はすべてが変わってしまった。ヤマハやドゥカティ、アプリリア、ホンダは、とても強くなっている。今回のようなレースを続けていければ、もっと表彰台を獲得できると思う」

■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)/決勝:3位

「ここまで長かった。今年は表彰台を獲得することが大事だったんだ。でも、もっと大事なのは、バイクを改善することだった。天候や転倒などで表彰台を獲得できなかったけれど、僕たちは確かに表彰台に近づいていて、ついに表彰台を獲得した。この結果はさらなるモチベーションになるし、バイクをもっとよくしていこうと思うよ。僕たちはすごくいい仕事をしていると思う。これまでよりも、(ほかのメーカーに)接近している。アプリリアは表彰台にふさわしい」

「この5年という長い時間、特に2年前は僕はすごく苦戦していた。バイクは走らないし、何度も何度も転倒した。僕の中でもほんとにきついシーズンを過ごしていた。でも、ようやくいい方向に向かっていると思えるよ。このままの勢いを維持していきたいよね」

「アプリリアは、(元フェラーリのスポーティング・ディレクターである)マッシモ・リボラが来てから、とても順調に成長している。チームがよくなり、今、僕はポテンシャルを示しているとも思う。もちろん、まだよくしていかないといけない部分は多いけれどね。来年は、ファクトリー体制になる。マーべリック(・ビニャーレス)もチームに加入する。この先は明るいと思えるよ。そしてまた、今季もまだ続いていて、僕としては満足していない」

「今はプレッシャーがかなり少ないんだ。以前はすごくプレッシャーがあってね。『このレースでは表彰台に乗れる?』と何度も聞かれてきたものだから。そしてやっと、達成した。(次戦の)アラゴンは大好きなサーキットだ。この形を継続していって、結果をよくしていきたいと思う」