2021年F1ベルギーGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは1位、セルジオ・ペレスは19位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは6位、角田裕毅は15位という結果だった。
悪天候により、決勝スタートは延期となり、セーフティカー先導でフォーメイションラップを走った後、赤旗中断に。約3時間の中断を経て、セーフティカーの後ろでレースが再開されたが、3周目に赤旗が提示され、その後、レース終了が決定された。
FIAはハーフポイント授与の要件が満たされたとみなし、トップ10に通常の半分のポイントを与えた。フェルスタッペンとレッドブルには12.5点が加算され、ポイントリーダーであるルイス・ハミルトンおよびメルセデスとのギャップを縮めた。
ペレスはレコノサンスラップでクラッシュ、チームは最初、決勝スタートを諦めたが、長時間の赤旗中断の時間を利用してマシンを修理、ペレスをコースに送り出すことに成功した。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日のベルギーGPの決勝は朝から降り続く雨が上がらず、雨雲の様子や路面コンディションを見ながらレーススタートまでに3時間以上の延期となりました。セーフティカーの先導でレースは開始されましたが、路面状況が悪いこと、また前車の上げる水しぶきで視界が非常に悪いことなどから、3周を終えたところで赤旗中断となり、そのままレースが終了となりました。
ポールポジションを獲得していたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が優勝、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が6位となり、両チームともにポイントを獲得できたことはうれしく思っています。
残念なことに、ペレス選手はレコンノサンスラップでコントロールを失い、バリアにクラッシュしてマシンにダメージを負いました。赤旗中断の間にメカニックが懸命の修復を行い、レース開始には準備が間に合ったものの、セーフティカー先導であったためポジション回復には至りませんでした。
寒い気温と雨の中で待ち続けたファンのことを思うと、もっといいコンディションの中でレースをしたかったという想いもあります。
来週はフェルスタッペン選手の母国、オランダでのレースになります。初の開催となるザントフォールト・サーキットでの戦いとなりますので、十分な事前準備を進めて臨みます。