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「ローリング・ストーンズ」チャーリー・ワッツが死去 メンバーが思い出の写真で追悼

2021年08月27日 10:01  Techinsight Japan

Techinsight Japan

チャーリー・ワッツが80歳で他界(画像は『The Rolling Stones 2021年8月25日付Instagram』のスクリーンショット)
英ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のドラマー、チャーリー・ワッツが死去した。80歳だった。ミック・ジャガーやキース・リチャーズと共にバンドのデビュー当時からオリジナルメンバーとして活動したチャーリーは今月初め、手術から回復するため9月のツアーには参加しないと発表したばかりだった。訃報を受け、バンドメンバーが続けて追悼の意を表している。

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現地時間24日にチャーリー・ワッツの広報担当者が声明文を発表、「私達の愛するチャーリー・ワッツが他界したことを発表するのは、非常に悲しいことです。本日未明、彼はロンドンの病院で家族に囲まれて静かに息を引き取りました」と述べ、こう続けた。

「チャーリーは愛された夫であり、父であり祖父でした。また、ローリング・ストーンズのメンバーとして、彼の世代で最も偉大なドラマーの1人です。」

そして最後に「今は困難な時期であるため、彼の家族やバンドメンバー、親しい友人のプライバシーを尊重してくださるようお願いします」と伝えた。

現在のところ死因については明らかにされていないが、チャーリーは今月初めにローリング・ストーンズの全米ツアーに参加しないと発表したばかりだった。パンデミックの影響で延期されていた『ノー・フィルター』ツアーは、今年9月に再開する予定だ。

当時、広報担当者は「チャーリーの手術は成功しましたが、完全に回復するには時間が必要です」と説明し、「今秋開催するツアーの再会には間に合いそうにありません」と伝えた。

この件に関しチャーリーは「今回は、少しタイミングがずれてしまった。完全に回復するように努力しているが、専門家のアドバイスを受け、復帰には時間がかかることを理解した」と述べていた。

1941年ロンドン生まれのチャーリーは、ミック・ジャガー、キース・リチャーズらが結成した「ローリング・ストーンズ」に1963年1月に加入。デビュー当時から、バンドのオリジナルメンバーとして活躍した。

ジャズから影響を受けたチャーリーのドラミング・スキルには定評があり、2006年にはリンゴ・スターやキース・ムーンらと並び、モダン・ドラマー・ホール・オブ・フェイムの殿堂入りを果たした。

2004年6月には首の横にしこりが発見され、咽頭がんと診断された。放射線治療を含む4か月の闘病生活の末、最終的には全てクリアになったと判断されていた。

回復後はストーンズの活動に復帰し、バンド22枚目のスタジオアルバム『ア・ビガー・バン』の制作を開始した。当時チャーリーは、医師が早期にがんを発見してくれたことを「非常に幸運だった」と明かしていた。


チャーリーの訃報を受け、ローリング・ストーンズのメンバーがそれぞれのSNSで追悼の意を表した。

ミックは2010年1月にチャーリーがスイスのカジノで、自身が率いるバンド「The ABC and D of Boogie Woogie」でパフォーマンスをする写真を公開した。


続いてキースはチャーリーのドラムキットの写真を公開、誰も座っていないキットの前に、「クローズド」のサインが掛けられている。


ミックとキースは共に写真のみでチャーリーを偲び、メッセージなどは記さなかった。

ロニー・ウッドはチャーリーとのプライベートなツーショットを公開、「愛してるよ、僕の双子の仲間。寂しくなるな。君は最高だ」と悲しみを吐露した。


ストーンズの元ベーシスト、ビル・ワイマンはチャーリーのモノクローム写真を公開し、「チャーリー、君は僕にとって兄弟のような存在だった。バンドでも人生でも。安らかに眠ってくれ」と綴った。

画像は『The Rolling Stones 2021年8月25日付Instagram』『Mick Jagger 2021年8月25日付Instagram』『Keith Richards 2021年8月25日付Instagram』『Ronnie Wood 2021年8月25日付Instagram「I love you my fellow Gemini」』『Bill Wyman 2021年8月25日付Instagram「Charlie, you were like a brother to me.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)