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いざ、増殖する美男の園へ。企画展「美男におわす」に山岸凉子、魔夜峰央、竹宮惠子ら

2021年08月26日 20:47  コミックナタリー

コミックナタリー

企画展「美男におわす」ポスタービジュアル
企画展「美男におわす」が、9月23日から11月3日まで埼玉・埼玉県立近代美術館で開催決定。山岸凉子、魔夜峰央、車田正美、竹宮惠子、よしながふみらの作品が出品される。

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「美男におわす」は、絵画をはじめとする日本の視覚文化に表された美少年・美青年のイメージを追い、人々が理想の男性像に何を求めてきたかを探る企画展。人々の理想が投影された多様な男性像を、「美人画」ならぬ「美男画」として提示することで、男性を美しいものとして表現すること、見ることに光を当て、日本の視覚文化の中の美少年・美青年のイメージを、浮世絵・日本画・彫刻・挿絵・マンガ・写真といった幅広いジャンルから紹介する。

展示は章立てて展開される。「第一章 伝説の美少年」では幼き日の聖徳太子、源平の貴公子たち、曾我兄弟や天草四郎など、神秘性を秘めた稚児・童子像、歴史的に美少年と謳われた人々の肖像などを紹介。「第二章 愛しい男」では公家や中世寺院の僧侶に仕えた稚児、武将たちに付き従った小姓など、年長の男性が若年の男性を愛でる衆道の文化に着目する。

また若衆の舞踊図、役者絵などスター性を帯びた男性像を集めた「第三章 魅せる男」、男性美のイメージに付随する「強さ」をわかりやすく表現した「第四章 戦う男」、マンガ、アニメ、ゲームなど現代のアーティストが表現する多様な男性美を取り上げる「第五章 わたしの『美男』、あなたの『美男』」と、様々な観点から美男をめぐる展示が行われる。なお同展は11月27日から2022年1月24日まで、島根・島根県立石見美術館に巡回。

■ 企画展「美男におわす」
前期:2021年9月23日(木・祝)~10月10日(日)
後期:2021年10月12日(火)~11月3日(水・祝)
休館日:月曜日
時間:10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで)
料金:一般1200円、大高生960円、中学生以下無料

□ 展示構成
「第一章 伝説の美少年」
出品作家:今村紫紅、入江明日香、狩野惟信(養川院)、菊池契月、高畠華宵、谷文晁、豊原国周、蕗谷虹児、松岡映丘、松本楓湖、松元道夫、安田靫彦、山岸凉子(前期のみ)

「第二章 愛しい男」
出品作家:歌川国芳、懐月堂派、勝川春潮、金子國義、喜多川歌麿、鈴木春信、高畠華宵、菱川派、魔夜峰央、 宮川一笑、宮川長春、三宅凰白、村山槐多、山本タカト、山本藤信、吉川観方、四谷シモン

「第三章 魅せる男」
出品作家:井上東籬、歌川国貞、歌川豊国(初代)、歌川豊国(二代)、歌川豊国(三代)、東洲斎写楽、鳥居清長、菱川師胤、山村耕花

「第四章 戦う男」
出品作家:猪飼嘯谷、伊藤彦造、歌川国芳、川合玉堂、車田正美(原作)、森下孝三、菊池一仁(シリーズディレクター)、高畠華宵、月岡芳年、乃希、松岡映丘、安田靫彦、山口晃、山口将吉郎

「第五章 わたしの『美男』、あなたの『美男』」
出品作家:ヨーガン・アクセルバル、市川真也、井原信次、海老原靖、金巻芳俊、川井徳寛、木村了子、竹宮惠子、唐仁原希、舟越桂、森栄喜、吉田芙希子、よしながふみ