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スイス発ブランド「オン」がIPO申請 2019年からはフェデラーも参画

2021年08月26日 15:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

Onのシューズ Image by: FASHIONSNAP
スイスのパフォーマンスブランド「オン(On)」を展開するOn Holding AGが、8月23日付でニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を申請した。証券コードは「ONON」。IPOでの資金調達額は1億ドル(約110億円)としている。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P.モルガンなどがIPOをリードする。

 オンは「ランニングを楽しくする」ことを目指し、2010年に設立。共同創業者であるデイビッド・アレマン、キャスパー・コペッティ、元トライアスロン選手のオリヴィエ・ベルンハルドのスイス人3人はランニングシューズの製作未経験ながら独自のクッショニングシステムを開発し、「クラウド(Cloud)」を中心にヒット作を生み出している。ミニマルなデザイン性から、「シューズ界のアップル」や「シューズ界のダイソン」とも評されており若手起業家などからの支持が高い。2019年からはテニスプレイヤーのロジャー・フェデラー(Roger Federer)が起業家としてチームに加入し、限定エディションスニーカー「THE ROGER Centre Court JP」を今月発売した。
 登録申請書「Form S-1」によると、2018年度から2020年度までの純売上高の年平均成長率は66%で、2020年度は4億2530万スイスフラン(約511億円)を計上。2021年度上半期(1~6月)においても、前年同期比84.6%増の3億1550万スイスフラン(約379億円)と好業績を収めている。世界60ヶ国以上で展開している市場のうち、特にドイツや米国、日本、中国、ブラジルで急成長している。