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セレクトショップとのWネームが人気を集める「コル ピエロ」から新ラインがデビュー

2021年08月26日 11:21  Fashionsnap.com

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「コル ピエロ ドットコム」のキルティングブルゾン(税込9万200円) Image by: colpierrot.com
奥田文子がデザイナーを務めるブランド「コル ピエロ(Col Pierrot)」から、新ライン「コル ピエロ ドットコム(colpierrot.com)」がデビューした。

 デザイナーの奥田文子は、パリでオートクチュールを学び、「シャネル(CHANEL)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」でアシスタントパタンナーを経て、「ルメール(LEMAIRE)」ではパタンナーとして勤務。帰国後、ブランド「リジエール(Lisiere)」を立ち上げた。ブランド運営の傍ら、オートクチュールの経験を活かし、女優やアーティストの衣装制作も行っている。
 「コル ピエロ」は、2015年に伊勢丹新宿店からのポップアップショップのオファーを機に、衣装のタグに記していたCol Pierrotを正式にブランドとしてスタート。以来、精巧なパターンとディテールが評判を呼び、「アパルトモン」や「エストネーション」「ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス」といったセレクトショップでの展開が開始。各ショップが求めるものをオリジナルで製作するダブルネームという形で、物作りを続けている。既存アイテムのカラーリングやディテールを変更する、所謂「別注」とは異なり、基本的にパターンからオリジナルで製作しているという。顧客層は30~50代の女性が中心で、雑誌「エクラ」の公式通販ではスリットパンツの販売数が累計678本を超えるなど人気を集めている。女優が私服として着用し自身のインスタグラム等で紹介する機会も多いが、コル ピエロはSNSアカウントを持たず、公式サイトも登録制というクローズドな形をとっているのも珍しい。
 新ライン「コル ピエロ ドットコム」は、エッセンシャルラインという位置づけで、奥田自身の根源にあるベーシックやメンズライクな精神を表現するべくローンチ。動きがあり華やかなアイテムが多い「コル ピエロ」に対して、よりシャープで無機質さを感じるデザインがそろう。ファーストコレクションでは、ウールのシングルジャケット(9万5700円)や、ジャケットと同生地を使用したタックフレアパンツ(4万9500円)、オリジナルのキルティング生地を採用したスタジャン調ブルゾン(9万200円)、スポーティーなブルゾンをインポートのシャギー生地でリュクスに昇華したシャギーブルゾン(15万4000円)、ロゴTシャツ(2万3100円)、撥水フードコート(10万1200円/税込)など7型をラインナップ。インポートの生地を多く使用していることなどから、価格帯は「コル ピエロ」より少し高め。8月から自社オンラインストアでの受注販売を開始しており、今後はセレクトショップでの卸販売も視野に展開していく。
 なお、10月6日から12日までの期間限定で、伊勢丹新宿店本館4階にポップアップショップをオープン予定。「コル ピエロ」と「コル ピエロ ドットコム」の両ラインを扱うほか、奥田がリメイクした一点モノのアイテムを限定販売する。

■ポップアップ情報期間:2021年10月6日(水)~10月12日(火)場所:伊勢丹新宿店本館4階 プライムガーデン 問い合わせ先:コル ピエロ / Tel. 03-5458-5870公式サイト