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F1復帰を狙うアルボン、DTMニュルブルクリンク戦で初優勝。K.ファン・デル・リンデは3勝目

2021年08月24日 19:21  AUTOSPORT web

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DTM第4戦レース2で優勝したアレクサンダー・アルボン(アルファタウリ・AFコルセ)
8月21~22日、ドイツ・ニュルブルクンクでDTMドイツ・ツーリングカー選手権第4戦が行われ、21日(土)のレース1はケルビン・ファン・デル・リンデ(チーム・アプト・スポーツライン/アウディR8 LMS)がポール・トゥ・ウイン、翌22日(日)に行われたレース2では、アルファタウリカラーのフェラーリ488 GT3 Evoを駆るアレクサンダー・アルボン(アルファタウリ・AFコルセ)が同じくポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。

 昨シーズン限りでスーパーGT GT500クラスとの共通規格“クラス1”での戦いを終え、2021年シーズンよりFIA GT3カーを用いるレースとなった新生DTM。その第4戦がドイツ、ニュルブルクリンクを舞台に有観客で行われた。

 土曜のレース1は、今季すでに2勝を挙げドライバー選手権首位に立っているケルビンがポールポジションからスタートすると、予選2番手につけたフィリップ・エリス(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード)との1コーナーの攻防を制してポジションをセーブする。

 セーフティカーランを挟んでのリスタート時も、アウト側から仕掛けるエリスに対しセオリーどおりイン側を死守するかたちで応戦。ふたたびトップを守ったケルビンがそのまま首位を快走し、トップチェッカーを受けて今季3勝目をマークした。2位はエリス、3位には“地元のヒーロー”であるマイク・ロッケンフェラー(チーム・アプト・スポーツライン/アウディR8 LMS)が入った。

 なお、レースではルカ・ストルツ(トクスポーツWRT/メルセデスAMG GT3)が2番手でフィニッシュしたが、ピットストップ時に他チームのメカニックと接触したことを受け、レース後に30秒加算ペナルティが科された。この結果、今戦のゲストであるストルツは9位に降格となっている。

■アルボンがDTM初優勝を飾る

 シリーズ過去最多の23台が出走した日曜のレース2に向けた予選では、DTM参戦と並行してレッドブルF1のリザーブドライバーを務めるアルボンが最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得。これにダニエル・ジュンカデラ(メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング/メルセデスAMG GT3)と、マルコ・ウィットマン(ワーケンホルスト・モータースポーツ/BMW M6 GT3)が続くトップ3に。

 決勝レース2は接触やクラッシュなどが相次ぐ荒れた展開となったが、前レッドブルF1ドライバーは、あらゆるアクシデントを逃れる走りで後続を寄せ付けず。見事トップフィニッシュを飾り、フェラーリにシリーズ史上2度目の優勝をもたらすとともに今季6人目のウイナーとなった。

「今日はチームにとっても、自分にとっても本当に良い日だった」と語るのは、DTM初勝利を手にしたアルボン。

「チームはひと晩中ハードワークを続けてくれて、それが実を結んだ。今日、僕たちは一歩前進した。この勢いを今後のレースにも引き継いでいきたいと思っている」

 予選2番手からアルボンを追ったジュンカデラは4.6秒及ばず2位に。2度のDTM王者ウィットマンが3位となり、予選トップ3ドライバーがそのまま表彰台に上がる結果となっている。

 DTMの次戦第5戦は9月3~6日、オーストリアのレッドブルリンクで開催される予定だ。