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「サボリーノ」のBCLカンパニーから新ブランド 「できるところから始める」クリーンビューティを訴求

2021年08月24日 12:22  Fashionsnap.com

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「サボリーノ(Saborino)」などを展開するスタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー(以下、BCLカンパニー)が、クリーンビューティのオリジナル新スキンケアブランド「タヴィア(Taviea)」を立ち上げ、8月から販売している。「近年のトレンドでもある、SDGsに興味はあるけど何から始めたらいいか分からない」と感じている人に向けて、肌と環境に負荷をかけない原料を厳選し独自の処方を取り入れた商品を展開。ふき取り化粧水(495mL 2420円)、化粧水(200mL 2200円)、クリーム(150g 2860円/いずれも税込)をラインナップし、公式オンラインストアを主要販路にロフトやプラザなどバラエティストアでも取り扱う。

 BCLカンパニーでは、フランス発のオーガニック認証コスメ「ゼットエマ(Z&MA)」や、デリケートゾーンケアブランド「ウーマンエッセンシャルズ(WOMAN ESSENTIALS)」、アメリカのオーガニックブランド「エルバビーバ(erbaviva)」(総代理店契約締結により11月から展開)といった肌と環境に優しいブランドをインポート展開しているが、自社開発によるクリーンビューティブランドの立ち上げは初めて。
 独自ブランドの開発について、「親会社のTBSホールディングスが進める2030年までのSDGsに、子会社であるわれわれもひも付いて行動していく。化粧品メーカーとして何をすべきか考え、できる範囲からでも始めるべき」(御殿谷 りえ・宣伝本部宣伝部PRマネジャー)という考えからタヴィアを立ち上げた。ブランドを担当する企画部の小西由起は、「自分が心地良いものを選んだら、それが周りや環境の心地良さにも繋がっているような、難しく考えなくても商品選びという小さな一歩が環境に配慮した行動に結びつくという当事者意識をタヴィアと共に育んでもらいたい」と語る。コアターゲットは20~30代だが、「何か環境への負荷軽減につながる行動を始めたい」と考える幅広い年齢層に訴求していく。
 全製品ともに、パラベン、鉱物油、石油系界面活性剤、合成色素、アルコール、動物由来成分、シリコンといった肌と環境の負担になる成分を使わず、クルエルティフリーを徹底。生分解性のある特殊な香料を使うことで、心地よい使用感と環境負荷の削減を実現した。さらに、溶存酸素量が高い独自の水質を保持しミネラルを豊富に含んだ「能登海洋深層水」が肌を保湿。市場に流通するクリーンビューティブランドとの差別化として、同社の強みである独自処方を取り入れた。拭き取り化粧水は肌あたりが柔らかく、刺激感を抑え、化粧水は自然の力を全身で浴びてリフレッシュできるような使用感に仕上げた。クリームは無色透明のジェルのような軽いテクスチャーだが、しっかりと保湿力のある新感覚の”水クリーム”となっている。香りは、エルダーフラワーやジャスミンなどの清潔感のあるフローラルと爽やかなグリーンを組み合わせた「ef(エルダーフラワー)」と、オレンジフラワーをメインにジューシーなフルーツやシトラスを取り入れた柔らかな雰囲気の「of(オレンジフラワー)」2種類をラインナップしている。買い替え回数を減らしゴミの量を削減するため、製品は大容量を採用。シンプルなデザインのボトルに被せたスリーブはFSC認証紙を使用した。
 同社の既存製品の販路はドラッグストア・バラエティーショップや直営店だが、タヴィアの主要販路はブランド公式オンラインストアとしている。サイト内ページやSNSを活用し、まずはブランドの世界観の発信に注力する考え。「製品に捉われずクリーンビューティやサステナブルな活動に関するコンテンツの充実も視野に入れている。今後は詰め替えサイズの導入や、シーズンに合わせた限定品など、消費者が楽しみながらSDGsに取り組めるアイテム開発などを計画していきたい」と先を見据えた。

■タヴィア:公式サイト