レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、常に率直にものを言う。それでもレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、物事が上手くいかない日のマルコの容赦ない正直な言葉も、実際のところは苦痛ではないと言う。
第6戦アゼルバイジャンGPで優勝したペレスは、チームに今シーズンの3勝目をもたらした。現在ペレスはドライバーズチャンピオンシップにおいて104ポイントを獲得しており、チームはコンストラクターズチャンピオンシップで291ポイントを記録している。
ペレスは、何度かマルコの率直ないら立ちを受ける側の立場になったことがある。特に第2戦エミリア・ロマーニャGPでは、予選でチームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回る速さを見せたが、日曜日のレースではミスを繰り返した。
「うまくいかないレースをした時は、彼はただ僕に話しかける。彼はいつも、考えていることを正確に伝えてくる」とペレスは語った。
「自分の考えていることをすぐに伝えてくれる人がいるのはいいことだと思う」
あらゆるドライバーと同様に、ペレスもひどいレースをすることを好んではいない。だがチームがどのようにドライバーの失敗に反応するのかというのは重要なことで、ペレスは、プライベートなことであれ公のことであれ、レッドブルと隠さずにコミュニケーションをとることに問題はないと主張している。
「毎週末、もちろん彼らはすべての情報やデータを持っていて、ドライバーのラップタイムがどのあたりなのかもわかっている」
「レッドブルでは、何かを隠すということはない。僕やメディアに対して気取ることはないし、それはいいことだ」
「だけど最も重要なことは、毎週末ハッピーで、満足して家に帰ること。僕にとってはそれが最も重要だ。僕はとてもハングリーなドライバーで、良心に恥じないように生きていかなければならない」