メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、ルイス・ハミルトンの2022年チームメイトに誰を選ぶかの最終決定が、当初の予想よりも遅れる見通しであることを明かした。
ハミルトンとメルセデスはすでに2年の契約延長で合意し、少なくとも2023年末まで彼がチームにとどまることは確定している。チームメイトについては、現在所属しているバルテリ・ボッタスか、メルセデス傘下のドライバーで現在ウイリアムズで走るジョージ・ラッセルが候補で、ラッセルが選ばれるとの予想が広くなされている。
メルセデスはサマーブレイクの間に決断を下すものとみられていたが、最近のウォルフ代表のコメントから、発表はもう少し先になる予定であることが分かった。
ドイツ『Bild』紙のインタビューのなかで、「来年はジョージ・ラッセルがルイス・ハミルトンのチームメイトになるのか」と聞かれ、ウォルフは次のように答えた。
「バルテリの安定性か、ジョージの才能か、将来に向けてどちらかを選ばなければならない」
「ふたりが来シーズンに向けて、適切な形で態勢を整えられるように、この問題を9月には決着させたいと考えている」
ウォルフは、ボッタスとラッセルにはそれぞれメルセデス以外にも優れた選択肢があるとの考えを示している。
「我々がどういう決断を下したとしても、ジョージとバルテリには素晴らしい選択肢があるだろう」とウォルフは言う。
「(ふたりとも)F1で走り続けるための選択肢はひとつだけではないと思う。素晴らしい見通しを持ってF1で戦える選択肢がある」
「ほとんどのチームは、自身を挑戦者と考えており、コストキャップが導入されているなか、来年大きなステップを踏み出せることを期待しているのだ」
ウイリアムズは、メルセデスがラッセルを選ばない場合は、彼が残留することを望んでいる。ラッセルがメルセデスに加入する場合、ボッタスにとって移籍先の候補は、ウイリアムズとアルファロメオであると考えられている。