トップへ

あの「ブロッケンGのハンマーGクラッシュ」を工学で 再現度に驚き

2021年08月22日 18:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

あの「ブロッケンGのハンマーGクラッシュ」を工学で 再現度に驚き

 ミニ四駆が好きな方であればおそらく一度は耳にしたことがあるであろう、「ブロッケンGのハンマーGクラッシュ」。


 車体前方を大きく持ち上げて下ろし、その勢いと重量でレース相手のミニ四駆を押しつぶして破壊するという、漫画に登場したとんでもない必殺技を、実際のミニ四駆で再現した強者がツイッターにあらわれ、注目を集めています。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 月刊コロコロコミックでかつて連載されていた、ミニ四駆を題材にした漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー」に登場するマシンのブロッケンG。


 レース相手のマシンを破壊する目的で作り出されたブロッケンGは、必殺技ハンマーGクラッシュで主人公たちを大いに苦しめ、当時の少年少女たちに大きなインパクトを与えました。


 そんなブロッケンGのハンマーGクラッシュの再現を行ったのは、普段からミニ四駆やビーダマンの魔改造を行っているという、にわからさん(@NiwakaraAge)。


 ツイートに添付された動画には、ブロッケンGが目の前の障害物を認識し、車体を持ち上げ押しつぶす様子が映っています。まさしくハンマーGクラッシュだ……!と数十年前に漫画で見た光景の再現に興奮を抑えられませんでした。


 爆走兄弟レッツ&ゴーといえばミニ四駆が自動で曲がったり、赤外線による遠隔操作で走行したりと少年の心をくすぐる先鋭技術が多数登場しますが、「こうした仕組みを工学で再現できるのでは?」と考えたことが制作のきっかけと話すにわからさん。


 実は過去にもスピンコブラやレイスティンガーなど、かつて子どもたちが憧れたあの仕様や必殺技を工学で再現した様子を収めた動画をツイッターやYouTubeで公開しています。


 マシンの中には、前方に障害物を認識すると持ち上がるように動作するプログラムを組んだマイコンが組み込まれている、という仕組みですが、にわからさんが特にこだわったと話すのは、「追加した部品が外部から出来るだけ見えないようにしている点」とのこと。


 マイコンのほか内部には、障害物を認識するセンサーや車体を持ち上げるためのモーターなど、複雑なメカが搭載されていますが外見にはほとんど影響が出ていません。昔見たあのブロッケンGそのままの見た目をしています。


 完成後の仕上がりには大満足とのことで、特に車体の持ち上げからの振り下ろし動作が予想以上に力強かったことに驚いたそう。漫画やアニメでしか出来ないと思っていたことを次々と再現しているにわからさん。今後の作品にも注目が集まりそうです。



<記事化協力>
にわから 魔改造/ものづくり系の動画投稿者さん(Twitter:@NiwakaraAge / YouTube:にわから Niwakara)


(山口弘剛)