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『わかっていても』ジェオン、ナビへの覚悟は本物か? 男同士の恋愛相談がもたらした変化

2021年08月21日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『わかっていても』写真はJTBC公式サイトより

 Netflixで配信中の韓国ドラマ『わかっていても』が、ついに最終回を迎える。前回の第9話では、今までナビ(ハン・ソヒ)を翻弄し、からかっていたジェオン(ソン・ガン)が、ついに「付き合おう」とナビに言った。付き合うことが面倒だと考えていた、以前のジェオンからは予想できない変わり様だ。


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 そんなジェオンに変化をもたらしたキッカケの1つと言えるのが、ナム・ギュヒョン(キム・ミンクィ)との会話だ。第6話劇中、ナビと関係がこじれているジェオンに、ギュヒョンは「相手は真剣だ。本気で向き合ってやれ」とアドバイスをした。その一方で、ギュヒョンはオ・ビンナ(ヤン・ヘジ)との関係に悩んでいることをジェオンに打ち明ける。ずっと男遊びしてきたビンナは真剣にギュヒョンと向き合えず、ギュヒョンは「恋人だという確信と俺への真剣な気持ち」を望んでいると話すが、ジェオンは直後に「非現実的だ。確信したとたん関係はもろくなる」と心の中で思うほど真逆の考えを持っている。


 しかし、対称的な2人だからこそ、発見する変化もある。テニスをする場面で「上手くやりたいのにできない」と話すジェオンに、「欲を出すと上手くいかない。欲が出たら懸命にやればいい」とギュヒョンが助言する。プレーに対する悩みだが、ギュヒョンの言葉は恋愛にも通ずるところもあり、ジェオンは初めて自分が欲を持っていることに気づいた。ジェオンにこの欲が生まれたのは、ナビに好意を寄せるライバルのヤン・ドヒョク(チェ・ジョンヒョブ)が登場したからではないか。


 ジェオンがギュヒョンの気持ちを理解するのに時間がかかるのも無理はない。なぜなら、ジェオンはビンナと似た立場であり、ジェオンがナビをギュヒョンと同じ気持ちにさせているからだ。ジェオンとビンナの2人は恋愛=体の関係を楽しむことだと考え、いい加減な恋愛をしてきた。それに比べて、ギュヒョンとナビは一途で恋人に真剣に向き合いたいと思っている。


 相手のことを理解できず、喧嘩をしていたギュヒョンとビンナはヨリを戻した。その中で印象的だったのは、ビンナがギュヒョンへの気持ちを「言わなくてもわかるよね?」と言うのに対して、「言わなきゃわからない」と返すシーンだ。プライドが傷つくため、ビンナの前で正直になれなかったギュヒョンが殻を破り、ビンナの気持ちを再確認することができた。


 ラストで喧嘩をしてしまったジェオンとナビ。ビンナがギュヒョンのように関係を修復することができるのか。


(山賀萌江)