レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、レッドブルの2022年ドライバーラインアップはあと数週間のうちに発表する予定であると明かした。
レッドブル・レーシングは現在マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、姉妹チームのアルファタウリはピエール・ガスリーと角田裕毅をそれぞれ走らせている。ドイツやオーストリアのメディアと近い関係にあり、頻繁に取材に応じているマルコは、そのなかで、2チームのドライバーを同時に発表する予定であると、最近コメントした。
「私に今言えるのは、いくつか選択肢があり、それについて検討しているということだ。具体的な名前を出すつもりはないがね」とマルコは言う。
「最優先したいのは、4人のドライバーを維持することだ。発表は(第12戦ベルギーGPの)スパか、それに間に合わなければ(第13戦オランダGPの)ザントフォールトで行うことになるだろう。すでに決まっているのは、レッドブルとアルファタウリのドライバー4人を同時に発表するということだ」
レッドブルに関しては、フェルスタッペンとはすでに来年の契約を結んでいるため、2022年のチームメイトが誰になるのかに注目が集まる。ペレスは、アゼルバイジャンではメルセデスのルイス・ハミルトンのミスを誘い、自身が優勝することでチームに大きく貢献した。また、イギリスGPでは自らの順位を犠牲にして、ハミルトンがファステストラップを獲得するのを阻止した。しかしそれ以外、ハミルトンから大きくポイントを奪うことはできていない。
マルコは、現時点でペレスのパフォーマンスに満足していないと述べた。
「マックスとの間にはギャップがある。チェコはもちろんそれでいいとは思っていない」
「(移籍してから)すでに多くのレースを終えている。我々としても、彼はもっと(マックスに)近づき、もっと安定して上位の成績を挙げられるものと期待していた。しかしそうはならなかった」
「チェコはマックスのセットアップを使うのではなく、自分のセットアップを見つけようとしている。もちろんどのドライバーにとっても、可能であればそれが一番いい。だが、彼はギャップを縮められずにいる」
「今のところ、他のドライバーたちは誰もマックスのセットアップを使えずにいる。リヤが不安定なことをマックスは気にしない。だが、他のドライバーは、特に高速コーナーではそれに苦労するのだ。ガスリーや(アレクサンダー・)アルボンと同じ問題に直面した後、チェコは自分のやり方でセットアップを決めることにした。だが、それでもうまくいっていない」
それでもペレスが残留する可能性が高いと思われるが、そうでない場合の候補としてまず思い浮かぶのは、現在非常に好調なガスリーだ。だが、2019年初めにレッドブルに昇格し、シーズン半ばでトロロッソ(現アルファタウリ)に戻されたガスリーは、レッドブルの代表クリスチャン・ホーナーや上級職に就く一部メンバーとの関係が良好ではない。