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ラボグロウンダイヤモンドを使用 新ジュエリーブランド「ENEY」がデビュー

2021年08月20日 21:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「エネイ(ENEY)」 Image by: ENEY
松屋が、新ジュエリーブランド「エネイ(ENEY)」を立ち上げた。オーガニックコスメのディレクションなどを手掛ける田上陽子をブランディングディレクターに迎え、「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したジュエリーを展開。松屋が自社ブランドを立ち上げるのは初となる。

 ラボグロウンダイヤモンドは、科学技術で生成される合成石。化学成分や結晶構造は天然ダイヤモンドと基本的に同じだが、供給が安定していることなどから価格相場は天然の半分ほどだという。映画「ブラッド・ダイヤモンド」の公開などを機に、天然ダイヤモンドの採掘を巡る労働環境や流通経路の不透明さを問題視する声も増えており、合成ダイヤモンドの市場はエシカルの観点からも近年注目を集めている。
 「エネイ」ブランディングディレクターの田上陽子はこれまでオーガニックコスメ業界を中心に活躍してきており、ジュエリーを手掛けるのは今回が初めて。ブランド名(ENEY)は、anyとenergyを掛け合わせた造語で、「自然界や人間の様々なエナジーの循環を巡らせていくジュエリー」というブランドコンセプトに由来。「ラボグロウンダイヤモンドは、ある意味"まっさらでクリーンな状態"のもの。そこに、着ける人が自分のストーリーやエネルギーを吹き込んで、循環させていく。自然を尊重する一つの選択肢として、ラボグロウンダイヤモンドを選ぶのも良いのではないかと思った」と話す。
 ファーストコレクションでは、全6ライン95種類のアイテムを展開。石を半分にカットしたり、シルバーと組み合わせるなど、天然ダイヤモンドのジュエリーではあまり見られない大胆でモダンなデザインも特徴だ。

 満月から半月へ、自然の循環をイメージしたシリーズ「MOON」(全17種類/リング 9万9000円~14万8500円、ネックレス 12万1000円、ピアス・イヤカフ 1万7600円~29万1500円)は、ハーフムーンカットのダイヤモンドで月の満ち欠けを表現。このほか、石枠の一部にスリットを入れることでダイヤモンドを横から眺めることができるシリーズ「BEZEL」(全18種類/リング9万6800円~14万8500円、ネックレス 8万6900円~13万7500円、ピアス 12万6500円~20万1300円)、ボリュームのある喜平チェーンを用いたシルバーライン「KIHEI」(全8種類/ピアス・イヤカフ 2万900円~6万3800円、ブレスレット 5万600円/すべて税込)などがそろう。田上自身、ダイヤモンドと聞くと以前はフォーマルなイメージが強かったというが、「エネイ」ではシンプルかつモダンなデザインで、デイリーに着けたくなるダイヤモンドのジュエリーを提案していくという。
 8月20日に公式オンラインショップがオープンし、8月27日には松屋銀座1階に実店舗がオープンする。


■エネイ:公式サイト